◆93.知らない ページ48
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『そりゃあ、リドル先輩はガッチガチの教育ママにエグい育て方されたかもしれない。
でも、君、自分の考えを持ってないよね？』
エース「何が赤き支配者だ！
お前は魔法が強いだけの、ただの赤ちゃんだ！」
リドル「赤ちゃん……だって？このボクが？」
リドル先輩の顔がどんどん狂気染みていく。
リドル「何も知らないくせに……
ボクのこと何も知らないくせに！」
エース「あ〜、知らないな。知るわけねぇだろ」
リドル「っ……キミになら、わかってくれると思ったのに……」
『知らない』
リドル「っ！！」
誰も教えてくれなかったから、知らない。
僕は正直に言ったのに、リドル先輩は今にも泣きそうな顔をしたと思ったら怒気を含んだ声で荒れる。
リドル「嫌いにならないって……言ったのに……」
『？リドル先輩、僕は一度も』
リドル「うるさい、うるさい、うるさい！黙れ！！
お母様は正しいんだ！
だからボクも絶対正しいんだ！！
やっぱり、キミと友達にならなくて正解だった……
キミは嘘つきだ！大嘘つきだ！！」
『……』
心臓の奥が、チクリと痛んだ。
何故か、痛かった。
トレイ「リドル、もう落ち着け。決闘はもう終わってるぞ！」
クロウリー「クローバーくんの言う通りです。挑戦者は暴力行為で失格！
これ以上争いを続けるのであれば校則違反になりますよ！」
「新入生の言う通りだ！もううんざりなんだよ！」
そんな声が聞こえた刹那、何かがリドル先輩のマントに当たり、それは卵だということがわかった。
リドル「うっ……！？」
トレイ「！？なんだ……卵？
寮生が投げた……のか？」
リドル「誰だ！ボクに卵を投げた奴は！」
飛んできた方向を見ると、卵を持った寮生達が数人いた。
そしてまた投げようとするのが見えて、
『やめろ！！』
「っ」
止めようとした刹那、リドル先輩の高笑いが響く。
リドル「うんざりだって？うんざりなのはボクのほうだ！！
何度首をはねても、どれだけ厳しくしてもお前たちはルール違反をおかす！どいつもこいつも、自分勝手な馬鹿ばっかり！
いいだろう。名乗り出ないなら全員連帯責任だ！
全員のくびをはねてやる！
��オフ・ウィズ・ユアヘッド��！！」
リドル先輩がそう唱えると、ハーツラビュルの寮生達に首輪付けられる。
「うわああああ！！逃げろ！！」
「ぐっ……首が……」
リドル「どうだ！
誰もボクに手も足も出ないだろ！」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
