◆85.敵同士 ページ40
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『……』
……来てしまった
『ヴォーパル、リドル先輩どーだった？』
馬小屋にいるヴォーパルに今のリドル先輩の様子を聞いてみるが欲しかった返事は当然来ず。
『てことでトレイ先輩に聞きたいんですが』
トレイ「……」
敵である僕を監視していたのか、それともただ単に僕に話しかけたいがためにここまで来たのか。
そんなの僕はどうでもいい。
今のリドル先輩はどんな風なのか知りたかった。
『なんでもない日のパーティから３日くらい経ちましたが、その後はどうですか？』
トレイ「リドルに会えていないのか？」
『会えませんねぇ』
トレイ「……いつも通りだよ」
『まあ、そんな気はしてました。教室でハーツラビュルの人殆どが首輪を付けてました。リドル先輩への悪口が絶えなったらありゃしませんよ』
トレイ「……」
決闘は明日。
ハーツラビュル寮の奴らはピリピリしている中、僕は呑気にリドル先輩と話をしようとしていた。
トレイ「お前はリドルと何を話そうとしていた？敵と普通に話をしようとは思えない」
『えー、それ今のトレイ先輩に言えるんですか？
まあ、いいです。普通に話そうとしていただけですけど何か』
トレイ「お前……正気か？」
『狂気です』
トレイ「……」
『この頃、ストレスが溜まってるんですよ。今回の事もありますけど、エースとデュースがうちの寮に泊まってから毎晩トランプ大会ですし、授業は……何なんですかあれ��賢者の石��って。テンション上がるに決まってるじゃないですか』
トレイ「楽しんでるように聞こえるぞ」
『てことで、先輩、僕のストレス発散に付き合ってくださいよ』
トレイ「……」
『ケーキ作りで』
トレイ「……」
トレイ先輩は険しい顔から一気に脱力したような表情を浮かべ、眼鏡が傾いた。
トレイ「お前は敵とお菓子作りをするのか！？」
『敵じゃないですよ』
トレイ「は？」
『僕は今��お菓子作りが得意な��トレイ先輩に話している。先輩お菓子作りが得意なんですよね？』
するとトレイ先輩は頭を抱えた。
トレイ「お前、ほんと狂ってる……いや、この場合呑気なのか？もう意味がわからない」
『ねー、やりましょうよ先輩ー！ねーねーねーねーねーねー！』
トレイ「わかった！わかったから……
エース達に見つかっても知らないからな」
『わーい！先輩なんだかんだ優しいー！』
トレイ「なんだかんだは余計だ」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
