◆82.嘘ですか？ ページ37
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『そうやって目を逸らしてきたんだろ。リドル先輩から』
トレイ「……」
トレイ先輩が顔をしかめる。
拳が震えていた。
イヴ「Aちゃん……っ」
エース「今の寮長が親と間違いをしているって思ってるならちゃんと言えよ。直してやれよ」
止めようとしても、２人はトレイ先輩の怒りを誘っていく。
エース「可哀想な奴だからって同情してんの？」
『甘やかして、どうすんの？』
エース「アイツがみんなに嫌われて孤立していくの見てるだけ？それって幼馴染としてどうなの？」
トレイ「……」
『先輩のそれは優しさですか？
それとも��嘘��ですか？』
刹那、トレイ先輩はAちゃんの胸ぐらを掴んだ。
デュース「トレイ先輩！」
イヴ「Aちゃん！」
エース「おまっ、何して……っ」
エースくんが止めに入るが、それを止めたのはAちゃんで。
トレイ「お前に、何がわかる……っ」
『……』
トレイ「全てを否定したら、リドルを全否定することになる。
俺は、そんな事、出来ない」
イヴ「トレイ先輩……」
トレイ先輩は苦しそうだった。
本当にわからないからだと思う。
この怒りを誰にぶつければいいのか、
この不安を誰に受け止めて貰えばいいのか、
わからないんだ。
『……先輩は、本当のリドル先輩を受け止めてあげられないんですか？』
トレイ「！そんなこと」
『ないですよね？なら、言えばいい。
幼馴染としてお前を受け止めてやる、と』
トレイ「……」
トレイ先輩は目を張った。
『あー、もー、ほんと羨ましいですよ！！』
トレイ「！？」
『幼馴染ポジション！僕友達すらなれませんでしたからね！？』
エース「え！？お前、寮長に友達になろうとか言ったの！？」
『言ったよ！言ったけどフられたよ！！
��君みたいに人をダメにする子とはちょっと��って言われちゃったよ！！』
……Aちゃん、多分それ、言葉にするにはとても難しいけど、褒められてる
トレイ「リドルが……そんなことを？」
『なんですか人をダメにするって！僕そんなクズじゃないよ！？
てことでトレイ先輩、幼馴染枠ください』
トレイ「それはちょっと……」
『ファー！！！』
デュース「お、おい！ここ図書室だからな！？」
エース「そ、そうだぞ！静かにしないと」
クロウリー「コラ！君達！
図書室では静かにー！！！！」
エース「ほらね！？」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
