◆69.空飛ぶ箒 ページ24
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『ヴォーパルやっほー』
イヴ達と別れて馬小屋に来た。
イヴからは��もう仕上げだけだよ��と言われ来いとは言われたが途中から行っても中途半端だからと、僕は寮に帰ってるとは言ったが、ヴォーパルが気になって帰る前に馬小屋に寄った。
ヴォーパルは僕に気付くと近づいてきて僕の手の匂いを嗅いだ後擦り寄ってきた。
『グリムより素直でいいねー』
リドル「キミんところの喋る猫はは素直じゃないのかい？」
『そうなんですよー……』
不意に聞こえた声に振り向くと、箒に乗ったリドル先輩がいた。
箒に乗って宙に浮いたリドル先輩がいた
リドル「なら従順になるように躾ければいいよ」
『……』
リドル「……なんだい？コウモリが豆鉄砲喰らったような顔になってるよ」
『……乗ってる』
リドル「？」
『箒に乗ってる！！』
「凄い！なんで！？」と騒ぐと「落ち着きなよ」とジト目で僕を見ながら地面に足をつく。
リドル「箒に乗るのは当たり前。魔法士として当然の嗜みだよ」
『僕は乗れないんだよ！』
リドル「あ、そっか」
『空飛べるっていいなぁ〜』
一度は思った。いや、何度かあった。
鳥みたいに空を飛べたらとか、某猫型ロボットみたいに未来の道具を使って空飛べたらな、とか。
『……いや、もしかしたら突然覚醒とか』
リドル「過度な期待は捨てた方がいいよ」
『少しくらいは夢を見させてくださいよ！』
リドル「じゃあ乗ってみる？
無駄な抵抗だと思うけど」
『一言多いんですよ！』
ハーツラビュルの人って意地悪な人が多過ぎる。
リドル先輩から箒を貸してもらい、試しに跨る。
『ヴォーパル見ててね〜』
リドル「余所見しない！」
『はい！』
リドル「まずはそうだな……棒をしっかり握って」
『はい！』
リドル「自分が空を飛ぶことをイメージして」
『はい！！』
リドル「上昇」
『上昇！！！』
その場がしーん、と静まりかえる。
『……』
リドル「……」
ジャンプしたり、助走をつたりして飛んでみるが、嘆かわしいことに僕の飛躍は一瞬で終わる。
リドル「満足した？」
『まだまだー！！』
リドル「キミって諦め悪いよね」
『これで最後にしますから！』
最後の足掻きで僕は力強くジャンプした。
『……ん？』
しかし、なかなか足が地面につかない。
目を開けて下を見ると、僕は数センチ浮いていた。
『！！せ、先輩！僕やりま、し、た……』
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
