◇43.手伝うよ ページ45
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『(さて、そろそろ帰らないと)』
寄り道した場所で雑談したり遊んだりしてしまったため、急ぎ足でオンボロ寮へ向かう。
デュース「A？」
『ん？』
デュースみたいな声の人に声をかけられ、振り向くと、そこにいたのはデュース本人だった。
だったけれど……
『……なにその大荷物』
何故かデュースは両手に大きな買い物袋を持っていて、僕は彼の元へ駆け寄る。
デュース「今日はタイムセールだったんだ！」
『タイムセール』
デュース「定価１０００マドルの高級プリンがいつもより安くなっていたんだ」
『(１０００マドルは高いのか……)』
デュース「普通のプリンなら１０個買えるぞ」
『それは安いしお得だね！』
……と、なると普通のプリンの定価は１００マドルということになるのか
どうやらこの世界の金は僕の世界の金とあまり変わらないのではと思う。
『……にしては多くね？』
デュース「ああ、副寮長から買い出しも頼まれていたから意外に大荷物になったんだ」
『いや、副寮長頼み過ぎでしょ』
一人が持つにしては大荷物だ。
一体どんな奴なんだろうか。副寮長。
デュース「丁度良かった。プリン２０個買ったからお前達にお裾分けしようと思っていたんだ」
『本当！？２０個っていう数字が気になるけどお裾分けはありがたい！デュースありがとう！』
デュースは満足そうに笑った。
『んじゃ、袋半分こっちにちょーだい』
デュース「え？」
『鏡舎まで持つの手伝うよ』
僕が手を差し出すとデュースは「あ、えーっと」と慌てながら比較的軽そうな袋を僕に渡す。
デュース「……いいのか？」
『プリンのお礼』
デュース「……そうか」
『それに目の前に重たそうな荷物を持っている知り合いがいるのに放っておくわけないじゃん』
そう言うとデュースは何故か目を泳がせた。
僕とデュースは鏡舍に向かって歩き出す。
『あ、デュース知ってる？プリンに醤油をかけるとウニの味になるらしいよ』
デュース「……それって美味いのか？」
『知らん』
デュース「……」
『そんな無謀なことするよりクリームブリュレとかいちごプリンとか作った方がいいよ』
デュース「Aは作ったことあるのか？」
『……僕が料理出来ると思う？』
デュース「……思わない」
質問した僕が悪いけどそう言われるとムカつくなこの野郎。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
