◆30.ありがとう ページ32
イヴ.
クロウリー「喜んでいるところ失礼します。それでは、ナイトレイブンカレッジの生徒の証である魔法石をグリムくんに授けましょう」
すると校長先生はグリムくんの首元に綺麗な紫色の宝石が埋め込まれた首輪を付けられた。
イヴ「綺麗……」
クロウリー「本来生徒は魔法石がついた��マジカルペン��を使うのが決まりなんですが」
『マジカルペンって、エース達が胸元ポケットに入れているステッキみたいなやつ？』
エース「そうそう」
クロウリー「しかしその肉球では上手く掴めないでしょう？特別カスタムです。ああ……なんと細やかな気遣い！私、優しすぎやしませんか？」
しかしグリムくんは念願だったこの学園の生徒になれたのが嬉しいのか、話を聞いていなかった。
クロウリー「って、全然話聞いてないし」
イヴ「あ、でも校長先生、私達お金とか持っていないので学費とか食費はどうすれば……」
『それもそうだね。校長先生、この学園ってバイトとかって許可必要ですか？』
クロウリー「ああ、それなら心配ご無用。学費や食費はもちろんこちらで用意しますし、教材や着替えも必要な道具など貴女達に私から与えます」
校長先生の言葉に耳を疑う。
ただでさえ私達は他所者だというのに、こんなに優しくしてもらっていいのか。
チラッ、とAちゃんを見ると彼女も信じられないという表情で目を張っていた。
『そ、そんなにしてもらっていいんですか？』
クロウリー「ええ」
イヴ「そこまでしてもらえる理由がわかりません！働ける場所さえ紹介してくれれば……」
クロウリー「……貴女達はもう十分、働いてくれたじゃありませんか」
静かな声で校長先生はそう言った。
そして私達の前に立つ。
クロウリー「イヴくん。
貴女は今日は私が指定した場所よりも広範囲にわたって校内を掃除をしてくれたようですね？」
イヴ「あ、えっと、はい……」
クロウリー「Aくん。
貴女は荷物を運ぶどころか先生方の荷物を運ぶのを手伝ったり授業の準備の手伝いをしてくれたようですね」
『なんで知ってんのさ』
クロウリー「私は学園長ですよ？学園の事は知っていて当たり前です。先生方は貴女達に感謝していましたよ。
そしてグリムくんや生徒同士を協力させ、約束通り魔法石を採ってきた。
貴女達は本当にやってくれました。ありがとう」
そう言って校長先生は私達の頭を撫でた。
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冬雪(プロフ) - コメントありがとうございます。どうぞ次にお進みくださいな (7月15日 10時) (
レス) @page50 id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
さ - 嫌いに!!なるわけ!!ないだろ!!寮長!!続き読んできます！！！ (7月15日 8時) (レス) @page50 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。見つけてくれてありがとうございます (2022年4月23日 17時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - やっと見つけた！！！！！！！！！！！！！！！！！機械壊れて占ツク入れてから数ヶ月探してたけど見つかりました…応援してます…一から読み直します‼️ (2022年4月23日 17時) (レス) id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - はわわさん» コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです。自分もここまでくるとは思いませんでした (2022年4月13日 0時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月23日 0時
