【刀剣乱舞】妖物語 (ページ39)

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130.騒動ページ39

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栞「A久しぶりー」

『あ、栞ちゃん。久しぶり』

栞「風邪はもう治ったの？」

『うん』

二日振りの学校。

幼馴染とハイタッチして自分の席に向かう。

栞「皆勤賞は見事に崩れたね」

『うっ……』

栞「まぁアンタが元気そうならいいわ。二日分の便りは机の中にしまってあるから」

『ありがと』

机の中を覗くと予想以上に多い便りが入っておりファイルにしまおうと鞄を開ける。

するとその中には二振りの短刀が………

『うわぁぁぁぁあああああ！！！？？』

栞「おわっ！？」

「Aどうしたの！？いきなり叫んで」

すぐに鞄を閉めて両手で抱える。

『え……っと、ちょっとトイレに……』

栞「鞄持って？」

『えへへへへへ……』

だがしかし私はすぐに屋上に向かった。

立ち入り禁止のロープをくぐって扉を開けた誰もいないことを確認して外に出て扉を閉めた。

鞄から短刀二振りを取り出す。

『(若干鞄が重いな、とは思ったけど……)』

誰のなんだろうと凝視していると刀が淡く光る。

後藤〈お、やっと気づいたか〉

『！？』

信濃〈気づくの遅いよ大将〉

『後藤くんと信濃くん！？な、何故お二方が……』

後藤〈知らないのか大将。敵は総大将である審神者を狙う。違う時代に生きているからって狙われないとは限らないんだ〉

『そ、そうなんですか……？』

信濃〈本当に何も知らないんだね～〉

『うっ……』

後藤〈その刀は護身用として持っててくれ。それと俺と本体の俺は別々だから人体としての俺達は本丸にいる。本気でまずい時は霊力で俺達を召喚してくれや〉

『あ、ありがとうございます。
……でも刀を渡してくれるなら直接渡してくれればいいのに。鞄の中に入っていた時はびっくりしたんだよ？』

誰だって身に覚えのない刀が二振りも入っていたら驚く。

他人に見られたりでもしたら警察沙汰間違いなし。

後藤〈……察しろ〉

『え』

すると後藤くんの刀から光が消えていく。

信濃〈俺達のこと失くさないでね～〉

『え！？あ、ちょっと！』

そして信濃くんからも光が消えていく。

察しろ……ってことは、やっぱり顔を合わせにくいということなんだろうか。

信濃くんも後藤くんもドッジボールの時私のことを敵視していたのは間違いないだろうし。

『(心配をしてくれているのだろうか)』

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