44.刀物語 其ノ肆 ページ46
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乱藤四郎
「おい」
『なんでしょうか山姥切さん』
「あんた、乱藤四郎のこと��女��と思ってるだろ」
『……え』
衝撃的過ぎて余所見をしていたため木柱にぶつかってしまった。
痛みに悶えながらあの可愛い乱ちゃんが実は男だという衝撃の真実に混乱してしまう。乱ちゃんの服の中には私の知らない未知の世界が広がっているのだと思うと動揺と共に少し見てみたいという好奇心も湧いてしまうのだけれども。
「審神者でよくある事らしいぞ」
『乱ちゃんを女の子だと勘違いしてしまうことですよね、はいそうですよ勘違いしてましたよ……』
「えー？主さんボクのこと女の子だと思ったの？」
本人登場にビックリして縁側から落ちそうになってしまう。
『み、乱ちゃん！』
「まぁこんな見た目だし仕方ないか〜」
『な、なんかごめん……』
「ん〜……でもボク可愛いって思われるのは嫌いじゃないから別にいいんだけどね〜」
『(加州さんと同類なのか……？)』
「勿論ずっと女の子だと思ってもいいんだよ？なんなら夜、女子トークしながら一緒に寝ちゃう？」
そう言って私に抱きつく乱、くん。
女子トークはたしかに楽しそうだけど、女の子だと思われてもいいと言うのなら私は構わないけど彼は男の子なのだ。
顔も声も女の子だけれど彼は男の子で私とは身体の構造が明らかに違うのだ。
『楽しそうだけど乱くんは男の子でしょ？話すなら短刀の子達と一緒にしようね』
そう言って私は乱くんの頭を撫でて私を抱き締めていた腕を優しく降ろすと乱くんはキョトンとした顔で目をパチクリさせて、次第に嬉しそうな顔になっていく。
「主さんはわかってるんだね！」
『へ？』
「もし主さんがいいよって言ってたら寝込みを襲おうかと思っていたんだけどねっ」
その瞬間、背筋が凍った気さえした。
……よかったああああ間違わなくて
「でも忘れないでね？この本丸には主さん以外の女人なんていないんだからね？近侍の山姥切さんも加州さんも薬研も厚も鯰兄も刀剣男士は全員男なんだからね？わかった？」
『わ、わかりました……』
思わず敬語で応えると笑顔になった乱くんはご機嫌そうに廊下の奥へと消えて行った。
『……山姥切さん』
「なんだ」
『元は刀の筈なのに何故あんなにも可愛いのに寝込み襲うとか知っているのでしょうか……』
「てれびや雑誌というものの影響だろ」
……納得
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ぬっこ(プロフ) - 胸から刀を出すと言う表現がとても素敵です。続き楽しみにしてます(^-^) (2020年1月15日 21時) (
レス) id: da10b377d5 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 紫鶯さん» ありがとうございます。続きをお楽しみください。 (2019年5月16日 20時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
紫鶯 - とっても面白かったです！ (2019年5月16日 13時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年4月29日 9時
