19.これからよろしく ページ21
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母親は私の時代の病院に運ばれた。
数箇所殴られた形跡はあったが命に別状はないらしく本人は心当たりがないと言っているが取り敢えず入院することになった。母曰く「病院食一度食べてみたかったの」と楽しんでいたのでこれでよかったのだろう。
『し、暫くお世話になります！』
「暫くは付けないの」
『え！？じ、じゃあ……これからよろしくお願いします？』
「なんで疑問形なの。今日から俺達の��主��なんだから胸張って背筋伸ばして自信持ちなよ」
春休みの半分が過ぎた頃。
私は大荷物を抱えて彼らの本丸の��審神者��となりました。
『本当に良かったんですか？』
「何が？」
『なんの知識もない私が加州さん達の主で』
「しつこい」
『え』
「賛成派が多かったからいいの！」
『……賛成派とは』
「多数決」
『主を多数決で決めたんですか！？』
母親にはバイトを始めたので家から出させてもらいますと言い、幼馴染にはバイトを始めたので遊べなくなる日が多々あると思いますと頭を深く下げて言えば「うん、全然オッケー」と両者とも一字一句同じで別に怪しがる素振りも見せなかった。
少しは心配してほしいところである。
『でもだとしたらそれって反対派がいたのでは』
「いたいためっちゃいた」
『大丈夫なんですか？それ……』
「前の主とアンタが来るまでの間にいろんな審神者が来たけど来る奴らがどうもクズだ汚くて愚かで」
『えええぇぇぇ……』
「だから人間が嫌いな奴とかいるから気をつけて」
長い縁側を歩きながら聞き捨てならないことを聞いてしまった私は果たして生きられるのでしょうか。新たな環境よりもいつ斬られるのか不安で仕方ないのです。
『その時は加州さんが助けてくださいよ！？』
「ファイトだよっ」
『見捨てないでください！』
「ここがアンタの部屋だよ」
障子の横には��審神者部屋��という札がかけられた部屋に連れてこられた私は一呼吸を置いて障子を引いた時、
目の前に何振りもの刀を突きつけられました。
『え』
「俺達はお前のこと��主��と認めない」
「覚悟してくださいね」
「殺さない程度に殺すから」
横目で加州さんを見れば口パクで��ごめん��と言われた。
拝啓、お父さんとお母さん
新しいバイト先はとても環境豊かな場所で職場には恵まれましたが仲間となる人達に殺されそうです。
月島Aは頑張って生きていこうと思います
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ぬっこ(プロフ) - 胸から刀を出すと言う表現がとても素敵です。続き楽しみにしてます(^-^) (2020年1月15日 21時) (
レス) id: da10b377d5 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 紫鶯さん» ありがとうございます。続きをお楽しみください。 (2019年5月16日 20時) (レス) id: 13dcdbbff5 (このIDを非表示/違反報告)
紫鶯 - とっても面白かったです！ (2019年5月16日 13時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年4月29日 9時
