■59.【水色】催眠術 ページ10
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『催眠術、ですか』
八百万「はい！」
昼休み。
食堂で昼食を食べ終えると目を輝かせた八百万さんが「催眠術に興味はありますか！？」と興奮気味に聞いてきた。
なんか変な勧誘みたいなのされるかと思った。
『体験したことはありませんが関心はありますよ』
八百万「最初は興味などなかったのですが先日テレビで見て個性以外でもこんな魔法みたいな事が出来るのだと知った時は衝撃を受けましたわっ」
『衝撃？』
八百万「だって催眠術で恋が生まれる時もあるんですよ！？」
『……』
どこの番組だ。
八百万さんに変な知識を植え付けたのは。スタジオに乗り込んで打ち切りにしてやる。
そして傍で聞いていたお茶子さんが興味を示したのか「催眠術で恋が生まれるん！？」と純粋な人がここにもう１人。
『それって時と場合によるんじゃ……』
麗日「でも催眠術で相手の本音を聞ける時もあるからなぁ」
八百万「お互いの気持ちが知れた時、それから意識し合う男女がもう最高なんですよ！」
麗日「キャ〜！」
『耳郎さんヘルプ』
耳郎「ウチを巻き込まないでよ」
偶々通りかかった耳郎さんを捕まえる。
『私には彼女達の夢を壊すことは出来ません』
耳郎「めっちゃ青ざめてんじゃん」
麗日「なぁなぁ私になんか催眠術かけてみてよ！」
八百万「わかりました！」
そう言って怪しげな本を取り出す八百万さん。
いつも持ち歩いているのか、と思うと同時にどこで入手したのだろうという疑問が浮かぶ。
そして八百万さんはお茶子さんに両手をかざして眉間に皺を寄せ、低い声で唱えながら念じ始める。
八百万「麗日さんはお腹が空くー……麗日さんとってもお腹が空くー」
『先程私の隣でお茶子さんカレー大盛り食べていましたけど』
麗日「……………………………………ぐぅ！！！」
耳郎「嘘でしょアンタ」
突然お腹を抑えるお茶子さん。
どうやら効果抜群のようで微かにお腹の虫が鳴った音が聴こえた。
麗日「かかってたまるか……！！」
耳郎「いやいやめっちゃかかってるじゃん。腹鳴ってるし」
八百万「本に書いてあったんです！素直な方がかかりやすいと！麗日さんは素直なんですねっ」
麗日「や、やった……私、素直……」
八百万さんとお茶子さんが満足そうならそれでいいと思う。
しかし、
『(お茶子さん、午後の授業大丈夫だろうか)』
たしか演習だった気がする。
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夢桜(プロフ) - 夢を見たのは緑谷君かっ！最初から見させて頂いてます！とても面白いです！無理せず頑張って下さい！夢主ちゃんの性格好きだなぁ… (2019年11月17日 12時) (
レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
カロメG - この主人公の子の性格とても好きです！推しのホークスも出て来てて嬉しいです！ (2019年9月23日 1時) (レス) id: e6da68bb26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2019年9月21日 15時
