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「うぉーまるで天使ちゃんみたい」
「キュンキュンしちゃう」
(はっ?なに訳の分からないこと言ってやがんで)
「生足にチラリと見える胸元が、これまた堪らない」
「凄くエろい舐め回したいくらい」
(寄るな、えろジジィ人のことジロジロと見てるんじゃねぇ)
「肌はすべすべツルツルしていて本当に男の子?」
(俺は正真正銘のってこら、どさくさに紛れ触ってるんじゃねぇや、この鼻血やろう)
も〜う、みんな変態じゃんキモすぎて鳥肌が立ち若干引く。
店長「しかしマジで可愛い同じ男とは思えないよ」
北「それ文句か?」
店長まで、はぁ〜と俺は溜め息を溢す。
玉「ミツ、誉めてるんだよ」
北「どこが?俺からしてみればタマの方が絶対に似合うし可愛いと思う」
玉「ダメだよ俺は、身長があるし」
北「んだとぉ〜喧嘩売ってんの?お前」
玉「あははっ」
店長「まぁまぁ、じゃあこうしようか」
北玉「んっ?」
そんな俺達に店長が出した提案が、これまたとんでもない事でさ。
店長「裕太が花婿さんになり、ここで結婚式をあげちゃうなんてのはどう」
北「はあっ?」
玉「いいねぇ〜それ大賛成」
北「冗談じゃね、そんな事したら二度と来ねぇからな」
玉「ちぇっ、ガッカリ」
しかし、俺は重要なことを忘れていたんだ。
玉「ところでミツ」
北「ん?なによ」
ここには、藤ケ谷に負けず劣らずの自分にとって恐怖な存在がいたってことに。
玉「この間…」
男「宏光?」
北「えっ」
賑わっている中、タマの言葉を遮るようにし聞こえてきた懐かしくも聞き慣れた声。
振り返ると…
北「まっ、松兄!」
店の入り口にあった写真で見たまんまの松兄が、俺の隣へやって来てよ。
前髪はカッコよく上げられオールバック、スーツを着込んでいる姿はまさに男前。
でも、表情は殺意を剥き出しにしたようにも見え恐怖を感じる。
松岡「やっぱり宏光だ」
北「ぁ…‥」
松岡「先週の土曜、見かけた時はまさかと思ったけれど」
(あのときも、店にいたんだ)
松岡「どうしてこんな所に?」
北「…‥ぅ」
松岡「怒るよ」
(へっ?)
なんつう格好しているんだと、松兄に怒られる俺。
北「…‥ぁ、いや」
松岡「俺以外に見せたらダメじゃん、このバカ」
(ばっ、バカあぁ?)
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作者名:Tai.Qi | 作者ホームページ:https://novel.prcm.jp/novel/r1tzGjKmUT2EzAjVIVyN
作成日時:2018年11月20日 11時