僕らの想い～証VOL３. (ページ4)

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北「あれタマだろ？」

玉「まぁ…ね」

他にも沢山の男の写真が飾ってありって「んっ？」中でも、一際目立つ豪華な額縁。

その前で足を止め…

玉「どうかした？」

北「あ、あぁ」

タマは、急に立ち止まった俺を不思議に思ったのかそう聞いて来て。

(ここに写っている写真、まさか松兄？)

松岡昌宏、横尾さんと同じ親戚筋にあたる昔っから可愛がってもらった兄貴みたいな存在。

嫌な予感がゾワッと、つま先から上へあがり顔をしかめた。

(間違いない)

北「なぁ？この人もしかして、松岡昌宏って言わね」

念のため、タマに確認をとると。

玉「えっ、なんで知っているの!?」

タマは俺の言葉に驚いた顔をし、やっぱり。

北「俺の…親戚‥だから」

そう告げたとたん、ポカ～ンと口を開け放心状態に陥る。

小さい頃からいつも一緒に遊んでくれた頼れる兄ちゃん、それが松兄。

だけどある日、俺が太輔と遊んでいるのを見てめっちゃ怒っていた記憶が残っている。

怖い、兄ちゃんでもあった。

玉「ミツの親戚!?」

タマは、我に返ったかのように少し遅れて反応し。

北「そう」

(あっ、もしかして松兄はカッコいいから本当に血の繋がりがあるのか疑ってんの？)

マジで、嘘じゃないし。

玉「驚いた松岡さんって、この店のNo.1だよ」

北「なん…ばぁ～ワン？」

玉「１番人気ってこと、まぁ～そのうち俺が奪っちゃうけどね」

(何を競ってるんだか？さっぱり分からねぇ、それより早く帰りたい)

松兄に怒られるのは勘弁だし、タマがどうして俺をこの店へ連れて来たのか知らないけれど。

(用事があるなら早く済ませてくんね？)

つうか松兄はなんでこんな所で働いているんだろ？ふと疑問に思う。

玉「よし取り合えず中へ入ろ、ほらミツ」

が、促されるまま奥まで誘導されて行き。

「いらっしゃいませ～」

とたん明るい声が飛び交いタマ同様スーツをかっこよく着こなした男たちが数人お出迎えをし。

「あれ？そこの可愛い子、だれ紹介してよ」

「小動物みたい」

「もしかして彼女？」

(はっ？俺は男だ)

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