僕らの想い～証VOL３. (ページ16)

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まぁ～最初はぜんぜん知らなかったけど、教えてもらった。

松岡「知っているの？なんで？もしかして男探し？飢えてるわけ？俺がいるのに？」

どうして？どうしてと質問攻めに合う、苦笑いしかできない。

北「いや俺はタマに頼まれて」

松岡「タマ？あぁ玉森裕太」

北「そう」

松岡「ふ～ん」

(なんだよ？)

松岡「てことは男を求めに来たわけじゃないんだね」

北「当たり前じゃん、なに訳の分からないことを言っているんで？」

(男が男を求める？頭おかしいんじゃね？んなことするか)

でも何故だか松兄は笑顔を取り戻し、俺は腹が立つ気を失ってしまう。

北「はは…はっ」

乾いた口から深い溜め息を溢し松兄がこんなおバカだとは思わなかった。

北「なら松兄たちはここで何をしているんで？」

松岡「知りたい」

少し溜めたあと怪しく俺に聞き、その反応に戸惑いはしたが頷いて次の言葉を待つ。

松岡「それはまた今度でもここへはもう来ちゃダメだよ」

北「えっ」

(藤ヶ谷と同じことを言うな)

松岡「もし破ったら、調教してやる」

北「はっ？(なに調教って)」

「覚えとけ」っと念を押され、当たり前だ二度と女装は後免だタマには悪いけどそう答えた。

(こんなヘマは、もうしない)

俺自身、何度もそれを心に誓う。

松岡「じゃ、今日は仕方がなかったという事にしといてやるよ次はないから」

指さされシュンと身体が縮こまる。

(もしかして松兄は、ここに俺を来させたくない恨みでもあるわけか？)

なんかとてつもなく嫌われている気がし、こうも来るなと言われると寂しい気持ちになる。

松岡「そんな暗くならないで、ほら宏光が楽しみにしていた『お肉』今から持ってくるから」

そう言って松兄は立ち上がり、俺の瞳がキラキラと生き返ったかのごとく輝く。

北「さすがThank You松兄」

さっきとは反対に満面の笑みとなり、この際お肉があればどうでもいいや。

余計なことなど深くは考えず、早く早く肉が食べたいと促す。

「はいはい」と、松兄は笑って席を離れ。

ただ分からないのは、このクラブは一体なにをしている所なのかということ。

(でも、また今度教えてくれるって言ってたし別にいっか)

そう思い鼻歌を口ずさみながら肉が来るのを待った。

ワクワクしながら…

※作者より
マイペースで申し訳ありません、少しずつUPしていきますので宜しくお願い致します。