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俺は、タマが戻ってきたのかと思ったが来たのは超不機嫌気味の松兄だった。
松岡「いいから、サッさと消えろ」
松兄は睨みつけながら男に言い俺が困っているのを見て助けに来てくれたのか？
(持つべきものは、優しき親戚の兄ちゃんだな)
男「えっ、消えろだなんて怖いっす今お話し中なんで松岡さんこそ他へ行ってくれません」
でも、チャラ男は負けじと言い返し。
男「指名いっぱいいっぱいなんでしょ？こっちはこっちで上手くやってるから邪魔しないで下さい」
俺の肩を抱き寄せ、引っ付いた途端に鼻についた香水の匂い。
(うわっ、きっ…つ)
物凄く鼻を摘ままれたみたいで思わず顔をしかめる。
男「そういや君って、裕太とはどういう関係？」
北「へっ」
男「いや俺、君とならプライベートまで踏み込みたいなと思ってさ」
チャラ男は松兄がいるにも関わらず次々と俺に話しかけてきて、けど全く内容が頭に入っては来ず。
(それより近い、離れろ)
香水のきつい匂いに、魂が抜けたような気分だった。
松岡「おい」
松兄のオーラがより一層、殺気を増していく。
松岡「お前は他の客のところへ行け俺がその客の相手をする」
なんとか、このチャラ男を俺から退けようとしてくれているみたい。
(しかし頼むから、その殺気閉まってくんね)
男「えぇーっ、今いい感じだし無理だよ」
男は笑いながら、言いたい放題にほざいてやがり。
(つうか、いい感じ？俺は物凄く困っているし嫌なんだけど)
松岡「どう見ても一方的にしか見えない、お前バカ？」
松兄はチャラ男を睨みつけ正論を言い、まさにその通りだと俺も思う。
男「はあっ？じゃねぇよ」
チャラ男は松兄の言葉に苛立っている様子で、が「あの客から指名が入っている」
そう指差しながら松兄が言うと「マジで」
どうやら本当に指名されていたみたいでさ、行けよと促され。
男「姫ちゃんまたね今度は名前教えてよ」
チャラ男は松兄を睨みつけ舌打ちしながら俺には笑顔で手を振り渋々、他の席へと移動した。
(はぁ〜マジで苦手なタイプ、疲れたぁ)
北「助かったよ松兄」
ホッと息を吐き、礼を言う。
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作者名：Tai.Qi | 作者ホームページ：https://novel.prcm.jp/novel/r1tzGjKmUT2EzAjVIVyN
作成日時：2018年11月20日 11時
