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(全日本ゲイホスト・グラン…プリ？優勝？？)
意味わかんね、しかもでっかく写真付きで取り上げられているし。
(おまけに文武両道とまで書かれ、どんだけ凄い人なの？)
俺は改めて、それを示された気がしていた。
いろんな意味で負けた気持ちになり溜め息まじりで雑誌を閉じる。
すると、後ろから肩をトンっと軽く叩かれ。
北「えっ…と、なに？」
振り向くと、笑顔で自分を見ている男がいてよ格好からしこの人もホストの一員だろ。
チャラチャラしている…
男「そんな緊張しないでビールでも飲む？」
「いや緊張なんかしていねぇし」と言いたいところだが初対面なので我慢をし。
「未成年なので結構です」控えめに断った、つうか勝手に隣で座っていやがる図々しいやつ。
男「やっぱり未成年かぁ〜おかしいと思った小学生？いや中学生かな」
北「はあっ？」
(くっ…そ)
たぶん、悪気はないんだろうが物凄く殴りたくて堪らない初対面の人に小学生とか言われ。
でも心は大人なので、顔を引きつらせ頑張って笑顔で接し。
北「はい、まぁ〜あはっ」
平然を保っているように見せている俺って、本当に凄いし偉いと思う。
誰か誉めてくれ、そう思いながら苦笑いを続けた。
男「あっ、それより名前なんて言うの？俺は」
が、とつぜん人の個人情報までも聞いてくるから俺は言葉を詰まらせてしまい。
とたん、太ももの上に置かれた手に不快感を覚え。
北「ちょ、なに触っているんだよ」
思わず叫びながらその手を払いのける。
(マジで鳥肌が立つ、なんなんだっつうの？いったい)
男「だって君の膝が触って欲しいって言っているように見えたから、それより早く名前を教えて」
(ふざけんな誰が、お前なんかに)
北「あっちへ行け、このハゲ」
俺は口を滑らせ、ぽろっと本音が出てしまいハッとして口元を慌てて手で押さえた。
(いっけね、でも我慢の限界が)
急な俺の変化に、男は驚き目を見開いて「えっ、今…なん‥て」
数秒後、すぐさま目をパチクリさせながら聞き返し。
北「いや、何も」
ここは身の安全を考え惚けといた方がいい、そう思っていたら。
「そこ変われ」聞こえてきた低い声。
男「あれ松岡さんじゃないっすか、どうしたんです？」
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作者名：Tai.Qi | 作者ホームページ：https://novel.prcm.jp/novel/r1tzGjKmUT2EzAjVIVyN
作成日時：2018年11月20日 11時
