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が、ポキポキと手を鳴らす嫌な音が聞こえ。
(なんか、マズいかも)
そう察し、前の席のニカに助けを求めようとしたんだが寝てるじゃん。
(どおりで大人しいと思った、こういう時に限って役に立たないんだからさ)
ぐっすり眠っているニカの背中をキッと睨みつけ再び隣を見ると。
藤「北山、今すぐ俺と机くっつけて」
北「はっ?」
(意味が分からない…)
が、断ったら後が怖そうだから仕方なく。
俺は授業中にも関わらず藤ケ谷の言う通り机を寄せた。
藤「そしたら、身体を俺の方へと向け」
「はいはい」渋々そうすると、横尾さんと目が合ってしまい。
「ははっ」と苦笑いをしている姿に自分も笑い返して、とたんにギュッと抱きしめられ。
(ちょ、なに急に!?)
担任「こら、そこのふたり授業中にイチャつくんじゃない」
先生の声にクラスメイトの視線が、俺らへと集中し。
藤「先生、これは緊急事態なんです」
お構いなしにそう言う藤ケ谷、みんなに見せつけるかのように強く抱きしめ。
担任「ほぉ〜なぜ緊急事態なのか分かりやすく説明しなさい」
先生は、ニヤリと笑みを浮かべ「北山から他の男の匂いがしたからです」キッパリと躊躇なく答える藤ケ谷。
担任「それで、その匂いを消そうとしているわけ?でもそれはどういう事かな北山」
ギラッと視線が俺の方へと向く「えっ、何が?」背中に冷や汗が流れた。
担任「なかなか戻って来なかったのは堂々と男と遊んでたからか?」
(げっ、ヤバい勘ぐられている)
北「いっ…え、そん‥な…迷って、あっ、誰かとぶつかって、匂いは、そのときに多分」
(お願いだ、この嘘を信じてくれ)
「ふ〜ん」と何か納得していない様子の先生、もし俺が亀梨先輩に会っていたことがバレたら。
また藤ケ谷にキスされてしまう、会うなって約束したし。
それに実は亀梨先輩からも図書室を飛び出した際に、藤ケ谷には内緒にしろと言われていた。
もしバレたら、1回キスすると脅かされ冗談でもさすがに嫌だ。
(そんなキス地獄はいらねぇ)
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Tai.Qi(プロフ) - ちぐさん» いえいえ、こちらこそいつも有り難うございます、やはり元滝担として力が入ってしまうんです(笑)デビューが決まったとき嬉しい反面、二人の絡みが見れなくなるのが寂しかったので演舞場で久々共演した時は萌え〜でしたから(笑) (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - ももさん» 有り難うございます、同じく書いている作者さまにそう言って頂けると心が軽くなります昔から好きなんですよね気がつけば出演者がどんどん増えてしまって(苦笑)有り難うございます励みにし頑張ります。 (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
ちぐ(プロフ) - 先輩達の中でもやっぱり滝沢くんとの絡みは1番私の中で好きなやつです!Tai.Qiさんの作品は様々な人が出てきてくれるので妄想力が沸きます笑 いつもお話ありがとうございます! (2018年10月24日 18時) (レス) id: 49f8e6a8bb (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - Tai.Qi様 お久しぶりです!鈍感なKさん可愛いです!それを守るFYも(><)様々な方が出てきてニヤニヤしています。更新する度に怖い気持ちとても分かります!それでも書きたくなりますよねヽ(´▽`)/コメント出来ておらず申し訳ありませんでした!楽しみにしてます☆ (2018年10月24日 18時) (レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - 藤北かじゅさん» 有り難うございます、そう言って頂けると頑張って書いている甲斐があります亀ちゃんside初めてだったので少し不安だっただけに、とても嬉しいです。 (2018年10月6日 21時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tai.Qi | 作成日時:2018年10月4日 15時