08.最悪…だ ページ8
.
地面より身体を起こし「よし学校へ行くか」思った瞬間、気がついた。
(あっ、その前に)
北「俺、ちょっくら家に戻って来るわ」
藤「はっ？」
横「ミツ？」
キョトンとしている藤ケ谷と横尾さん、構わず俺は言葉を続け。
北「遅れるかもしれないし先へ行ってていいよ」
さすがに、二人まで遅刻させるわけにはいかないから。
(俺ってマジで優しすぎ)
急ぎ家へ戻ろうとした、そのときガシッと藤ケ谷が俺の腕を掴んで妖しい笑みを浮かべ動きを止めてよ。
(なっ、なに？)
藤「人の話し、ちゃんと聞いていた？ひ・ろ・み・つくん」
(だぁ〜だから、やめろって！その妙な言い方は)
藤ケ谷の手を思いっきり振りほどき「急ぐから」そう、再び歩き出そうとしたら。
今度はトンっと肩に手を置かれ、しかも離れないようガッシリと固定している。
藤「なんで戻んの」
北「はっ？」
あげく周りには、ただならぬ黒いオーラが漂っていて。
北「お前バカ？このままだと俺、入学式に出れないじゃん」
横「あっ」
下から威嚇するように、藤ケ谷を睨みつけ。
横「そういうこと」
藤「んっ？」
そう、さっき変な奴らに絡まれたとき証拠とやらで自ら制服のシャツを破ってしまったんだ。
横「ほら太輔」
横尾さんが目配せし藤ケ谷も気づいた様子でさ、とたんバフッと頭の上に何かが降ってきて。
北「ぶはっ、お前いきなり何をするんだよ」
覆い被された物を手で退け、取って見てみれば。
(制服のシャツ？なんでこんなもん持っているんで)
藤「それを着な」
無愛想に、俺の手にある「それ」を指差し藤ケ谷が言う。
(まぁ、こっちとしては助かるけど)
藤「ワタのだからサイズはでかいと思う、ふっ」
北「えっ、横尾さん!?」
一瞬、ニヤッとし腹が立つ。
北「いや、別にありがたいんだけどさタイミング良すぎじゃね？」
横「別にいいとかじゃなく、いつも着替えを持ち歩いているから念のため」
北「へぇ〜じゃ遠慮なく借りる」
さっそく袖を通し、俺達は駅の方へと向かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tai.Qi(プロフ) - ちぐさん» こんにちは、時々コメント頂いても通知メールが来なくて困ります(苦笑)今、気づきました申し訳ありません、お久しぶりです、はい初な北山さん争奪戦になってますノンリアルだからこそ描ける形ですが相変わらず私の作品は出演者が多くて(笑)宜しくです有り難うございます (2018年9月30日 11時) (
レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
ちぐ(プロフ) - お久しぶりですm(_ _)m北山さんがうぶすぎるのか、周りがませすぎてるのか…何にも知らない北山さんを自分色に染めていきたいと思うのはもう仕方の無いことですね笑 生徒会組がこれから絡んでいってくれそうで楽しみです！ (2018年9月26日 17時) (レス) id: 49f8e6a8bb (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - つばきさん» こんにちは、この作品での初コメント有り難うございます嬉しいです藤ケ谷さん、かなりの溺愛型で描いていますノンリアルならではの設定ですが今後は少しずつ他のメンバーやジャニタレが出てきますので楽しんで頂けたら幸いです、いつも有り難うございます。 (2018年9月17日 14時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - Tai.Qi様こんにちは。がっつり排除していく藤ヶ谷さん大好きです。横尾さんが和らげてくれてるのがまた、ほっこりします。藤ヶ谷さんの活躍に期待しています。楽しい小説をありがとうございます (2018年9月17日 14時) (レス) id: 3eb51e8e4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Tai.Qi | 作成日時：2018年9月3日 18時
