最初で最後の恋（S） ページ39
．
「気をつけてね」
『Aたちも』
「うん、またね」
それぞれの車に乗って、いざ帰宅コース。
ジンと余韻に浸りながら走る湘南の海沿い。
神「紫耀ありがとな」
『え？』
神「こんな機会作ってくれて」
『いや、俺が感謝したいよ』
神「お互い幸せっということで！」
『いやお前さ、まじでどうやって付き合ったわけ？』
神「いや〜普通に、" 彼女になる気はある？ " って聞いた」
『うそ？！……やば。初日でよく聞けたな…』
神「 " なってもいいの？ " って言うから、" 付き合お？ " って」
『いやいやいやおかしいって笑』
神「なにがっ！笑」
え、なになに、そんな簡単に付き合えちゃうの？え、すごくない？冷静に。比べちゃダメとか思ってたけど流石に比べるわ。はあ……ジンすげー。俺やばいね、何ヶ月かかってんの……まあそれほど、あいつも柚莉ちゃんがビビっときたんだろう。
『次は泊まりで行こうな』
神「っしゃー！明日から頑張るぞー！」
ジンに送ってもらって帰宅。携帯を見るとAから写真が何枚も届いてた。うっわあ、彼氏彼女だ、まさにこれだ。初めてすぎて興奮。やっば……ニヤけという域を超えてる。なんだこれは、もう。通話履歴の一番上にいるAの名前をタップ。ワンコールで出たAの声がとてつもなく愛おしかった。
〈 帰れた？ 〉
《 うん、今帰ってきた 》
〈 楽しかった、ありがとう 〉
《 俺もだよ、ありがとう 》
〈 また2週間後か〜 〉
《 時間できたら夜でも会いに行く 》
〈 え、ほんと？ 〉
《 もちろん 》
〈 幸せすぎて溶けちゃう 〉
《 はあ？笑 》
〈 ほんとだよ！ 〉
．
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
