・（S） ページ18
．
朝になって起きたらAちゃんから " おはよ " って
メッセージが入ってた。またニヤけた。
S東京ついたー!
S家帰って準備したら向かう!
新幹線に揺られて東京に着く。
そのまま家に帰って急いで準備をして車に乗り込む。
ライブ3日を終えたけど、全く疲れてない。
Aちゃん家は今日が2回目だけど、湘南に行ったあの日を入れると3回目。
もう道は覚えた。ナビは設定せずに高速に入る。
あっという間に海の匂い。湘南の匂い。もうすぐ会える。
A楽しみにしてるね!
Aなんか緊張してきた笑
既読を付けて電話に変えた。
〈 紫耀くん？ 〉
《 あ、もうすぐね、着きそう 》
〈 え！もう？！早くない？！ 〉
《 ちょっと気持ち飛ばしめで来た笑 》
〈 ふふ、そうなんだ笑 〉
じゃあまた着いたら電話するねって言って切った。
数分後にAちゃん家のマンションが見えた。
17:42、到着。
初めて来たときは、車の中で過ごしたから実際にAちゃんの部屋に上がるのは初めて。あの頃はまさか付き合うなんて全く思ってなかったよ。すげーよな、こんな展開。誰も予想してなかったと思うよ。
〈 ついた？！ 〉
《 着いた 》
〈 駐車できた？ 〉
《 この前のとこで大丈夫だよね？ 》
〈 うん！大丈夫！そのまま403号室入ってきて 〉
《 わかった！ 》
彼女の部屋に上がるのってこんなに緊張すんだね。
やべー、どうしよ。めちゃくちゃ緊張してる。
普段緊張なんかしねーのに、やべーよ。
……ピンポーン
Aちゃんの表札を確認してインターホンを押した。
深呼吸。落ち着け。ここは彼女の家だ。大丈夫。俺らは付き合っている。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年5月25日 22時
