Ace Trappola 9.23 ページ38
◇
『はい、これプレゼント』
「さんきゅ！なんだろなー…お！タオルとリストバンドじゃん！」
『バスケの練習とかで使ってもらえたらって思って』
「しかも小さく名前入ってる！いや〜、愛を感じるわ。今度の練習で使うから見にきてよ」
『うん、楽しみにしてるねっ』
「A、もう一回」
『あ…』
近付いてくるエースの顔にAはそっと目を閉じる。
唇が重なる瞬間、エースのズボンのポケットからスマホが大音量で着信音が鳴り響いた。
「誰だよこんな時に！……げっ」
『どうしたの？』
「デュースからメールだったんだけど、リドル寮長が「主役がいないとはいい度胸がおありだね」ってカンカンに怒ってるらしい」
『うわあ………ご愁傷様です』
「いやいや、なに人ごとみたいになってんの？怒られるならAも一緒だからな！？」
『えー……あははっ、いいよ一緒に怒られよ』
「そうと決まれば行こうぜ」
エースに手を引かれて部屋を出る。
彼の反対の手には大切そうにAの渡したプレゼントが持たれている。
オンボロ寮の玄関の前でエースの足が止まった。
不思議に思うAの唇をエースが奪う。
「ははっ、隙あり」
『も、もうっ…いきなりなんてびっくりするよ』
「キスする時に聞かなくていいって言ったのはAだぜ。…まだまだ足りない」
『っ……ん、ぅ…』
Aの頭の後ろを右手は支え、左腕は逃がさないように腰に巻きつく。
思う存分エースはAの唇を味わう。
力が抜けたのか、座り込んでいくAに合わせるように自身も座っていく。
その間も唇は離さない。
『ふぁ……エースっ…早く行かないと、怒られちゃうよ…』
「もう怒られんの決まってんならどんだけ遅れて一緒だって」
『で、でも…』
「そんなことより今はAと一緒にいたい、ダメ？」
『…………だめじゃない』
その言葉に笑みを深くするエースは何度も震えるズボンのポケットを無視して、また彼女の唇に触れるのだった。
10年以上の好きという気持ちを込めて。
その後。
甘い時間を過ごしていたエースとAが何度もキスをしているとオンボロ寮の玄関が突然開く。
驚く2人に、入ってきた人物が一番驚いていた。
「なっなななななにをしているんだエース！」
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ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» ゴスマリ復刻のイデアはとても良かったですね…っ！こっそりと編集しているところがあるので、以前読んでいただいたものと少し違うかも、です✨絵文字が使えるようになりましたね！早速使ってみました😆 (2021年9月21日 19時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - ゴスマリ…！イデア先輩…！二回目だけど楽しみです！気合入れて読みます！🤭(絵文字使えるようになりましたね！) (2021年9月21日 17時) (レス) @page11 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» ガムテープさん、読み返してくださってありがとうございます！読むペースの速さに私も嬉し驚きですっ^ ^ (2021年9月20日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - なんかどんどん読んでたら�靴泙罵茲舛磴辰拭�…あれ？早 (2021年9月20日 18時) (レス) id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - あやみんさん» あやみんさんコメントありがとうございます^_^殺戮の天使はタイトルは知っているのですが内容は知らないんです。もしかして同じ名前でしたか…？？夢主ちゃんの両親の名前はパッと閃いた名前になります^_^ (2020年10月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月17日 6時
