*兄貴の勘【Noside&阿伏兎side】 ページ42
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神威のおかげで、戦わざるを得なくなり、彼の後に続いて、阿伏兎と桂が侵入。
外の敵を隊士に任せ、艦内では、銀時たち万事屋と、近藤率いる真選組が出来るだけ殺さずに戦っていたが、次から次へと出てくる敵の数に、少し手こずっていた。
「ったく、あの春雨の野郎、面倒臭ェことしやがって……
総悟!出来るだけ殺すなよ」
「了解しやした」
「って、バズーカを撃つんじゃねェェェ!!」
「銀ちゃ〜ん!!ヅラが先に行っちゃったけど、追いかけなくていいアルか?」
「あいつなら大丈夫だろ。」
「Aさん、見つかりますかね」
土方の言う事とは反対に、沖田が敵に向かってバズーカを撃ち、その後ろでは大して真剣にやり合っていないのか、呑気に話をする万事屋。
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場所を変え、艦内の奥に入ってきた俺たちも、次々と出てくる敵を倒していった。
「ここからは、手分けして探した方がいいかもねぇ
俺は、あっち見てくるから、後は任せたヨ」
急にそんな事を言うと思ったら、居なくなった団長に、ため息をつくと、桂が俺に背を向けて言った。
「お前は、そっちの道を行け」
「なんで……」
「そっちに、Aが居る。……気配がする。」
「気配ってなァ……
つーか、なんでお前さんがそっちに行かない」
違う道を進もうとしているそいつに、俺が聞くとフッと笑った声が聞こえてから、芯のある声で
「お前だから、任せるんだ。」
「桂……」
「妹を、頼んだぞ」
と、その言葉を残して、後ろの道を走って行った奴。
俺は、奴の言い分を守ろうと、やけに敵が襲ってこない通路に足を踏み入れた。
「つっても、敵が1人も出て来ねぇ……」
さすがの俺も訝しげに歩いていると、1枚の扉に行き着いた。
取っ手に手をかけ中に入ると、無機質な部屋の真ん中に、椅子に座らされているAの姿が。
「ほんとにいやがった……
A……っ!!」
慌てて駆け寄り、縛り付けられていた縄を外してやると、力なく俺の方に倒れ込んできた。
Aちゃんの身体から伝わってくる、尋常じゃない熱さに、思わず抱きしめると、低い唸り声と共に微かに目を開けた。
*一人なわけないだろう→←*ボロボロだ、こりゃ【あなたside&sideなし】
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rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時