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無事に、数学係に決まった私と音羽くんは、他の係決めを眺めつつ、交流を深めていっていた。
意外と、先生の話を聞かない事がわかって、たまに話そっちのけで、音羽くんとくだらない事を話してたのが、楽しかったな。
『……えっ、音羽くん、このキャラ好きなの？』
「好きっていうか、なんか目につく」
『可愛いよ……』
「Aちゃん、」
休み時間を迎えて、移動教室って事だから一緒に移動しようと、私が席を立てば見計らったように、去年同じクラスだった子が話しかけてくる。
『あれ、どうしたの？』
「その……凄く、言い難いんだけど…彼と、仲良いの？」
『音羽くん？うん、仲良いと思う……それがどうかした？』
「あっ…いや……Aちゃん、あんまり彼と一緒に居ない方がいいと思う…」
話の内容の目処がついていたのか、音羽くんが授業道具を持ってさっさと教室を出ていったから、追いかけたかったのに、何故か相手の子は私の腕を掴んでいた。
『離して？音羽くんと一緒に行く約束してるの』
「私、心配なんだよ、Aちゃん。
私だけじゃない。他のみんなも、彼と関わってると何か巻き込まれるんじゃないかって、心配なの。あまり、いい噂聞かないし……」
『……絵里ちゃん…』
心配してるって言うのは、本当らしくて不安そうな顔をする彼女と、クラスに残った他のみんなに視線をずらす。
彼って言ってる時点で、多分音羽くんが私になにかするかもしれないから不安って、事なんだろうから、彼はそんな事するような人じゃないって、知って欲しくなった。
それに────
『心配してくれるのは、嬉しいよ、ありがとね。』
「じゃあ……！」
『でも、私、音羽くんと話してると楽しいの。多分、みんなが思ってるより、ずっと面白い人だと思うんだよね』
「Aちゃん…」
『私は、音羽くんを信じてるから。もし、なにかされたりした時は、絵里ちゃんに相談してもいいかな？』
今は見守ってて、そう伝えると彼女は何か言いたげだったけど、困ったように笑ってくれる。
「もう……Aちゃんの頼みなら、仕方ないなぁ……
でも、もし嫌な事されたら言ってね？Aちゃんって、ほんとにお人好しなんだから、心配だよ」
『あはは、ごめんごめん。なんか、気持ちが、ね』
「そっか……あっ、引き止めちゃってごめんね？」
満足したのか、ようやく手を離してくれたから道具を持って、ありがとうだけ行って、教室を出る。
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マナ - 作品を参考してよろしいですか？ (2022年1月24日 18時) (
レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - 駒ノ音〜Another〜作って下さりありがとうございますっ…ずっと2人の出会いが気になっていたので嬉しいです！更新楽しみにしてます՞⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝՞ (2021年10月4日 19時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年10月4日 17時
