お姉ちゃんがお兄ちゃんだった件について(混乱)【オリジナルBL】

プロローグ ページ1

お姉ちゃんは僕の事を育ててくれたお母さんみたいな人。胸無いしちょっとだけがさつだけど、モテるし、中性的な顔で、すっごい綺麗。

…まあ僕はお姉ちゃんにはあんまり似てないんだけど。

でも、お姉ちゃんと同じような癖のない黒髪とか、やたらにキメの細かい肌とか、そーゆー所は結構似てると思う。

お姉ちゃんはウチの家の跡取りで、なのに、婚約者も彼氏も居ない。
もしかして、お姉ちゃんの代でウチを閉じるつもりなのかなぁ…。
まあ僕がどうこうできるわけでも無いからね。それに僕跡取りじゃないし。

でも、それなら、一寸悲しいかも。

…というか、今まで1度も一緒にお風呂に入った事が無いとか、着替えを見た事がないとか、おかしいんだけどね。
そこで気付いたら良かったのに。

……お姉ちゃんが実はお兄ちゃんだったってさ。

・・

お姉ちゃん…いや、お兄ちゃんからその事実を告げられた時、僕は倒れてしまったらしい。
少々反応がオーバーな気もするけど今までお姉ちゃんだと思っていた人物がお兄ちゃんだったと知って驚かないわけがないよね。ね、誰だってそうなるよ。そもそもどうして騙し通せたのさ。魔法使いにでもなってたの？

蛇足にはなるけれど、それと同時に僕の初恋も終わりを告げた。残念なことに。まあ仕方ないよね。あはは。

僕は、お姉ちゃんが好きだった。でも、お姉ちゃんがお兄ちゃんになった今、その恋心を維持するのは無理だ。
だって僕、女の子が好きな男の子だもん。

あとお姉ちゃん……お兄ちゃんにそんな趣味があるとも思えないし。
お兄ちゃんのことが嫌いになったわけじゃないってことだけはどうか分かって欲しい。

設定→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す