ひなたぼっこ 4 【呪術廻戦】

･153 海月の骨 ページ43

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────森閑と更けわたる夜のしじま

五条は1人夜の学校に訪れていた


そこは自分達が昔、学生時代を過ごした懐かしい教室




自分が座っていた座席につき黄昏れる五条





………
五条side


自分でもなんでここに来たのか分からない


だけど、ここはなんとなく落ち着く…



五条｢…2ヶ月か、、、」


(人1)が死んでから2ヶ月

初めは誰一人としてその事実をすぐには受け入れられなかった

悠仁が(人1)の遺言を伝えてからも情けない話
涙が止まらなかった





どれだけ苦しかったんだろうか
どれだけ痛かったんだろうか
どれだけ辛かったんだろうか



僕は色々後悔したけど、(人1)は満足だと言った

自分の選択に後悔したくない

(人1)はよくそう言っていた…




じゃあ………いってきます！





五条｢…帰ってきてよ、、、、、、なんてね｣



すると廊下から足音が聞こえてきた
しかも2人分の、、、

僕は誰かわかってるから敢えて何もしなかった



ガララッ




五条｢よぉ、傑、硝子」



夏油｢やっぱりここに居たんだな」

家入｢考えることは一緒だな」


2人も過去の座席へと座る
そして1つだけ空席が残った…




家入｢…中々、立ち直れないもんだな」

夏油｢…あぁ
どうしても過去の記憶に縋りたくなる｣

五条｢でもまぁ、(人1)はそれでもいいって言ってくれたからな｣

家入｢ちゃんと笑顔は忘れてないさ…親友の頼みだからね」




(人1)の残した言葉は確かに残された者達に
生きる力を与えた

ホントに凄いやつだよ…




五条｢3日後、、、絶対上手くやるぞ」

夏油｢あぁ、もちろんさ…」

家入｢……お前らは帰ってこいよ」


五条･夏油『もちろん、誰に言ってんの？／言ってるんだい？』









昔のように話す3人の姿は

夜空に高く浮かぶ月しか知らない──────

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