第三十八話 ページ39
ハグ ｢さぁさぁ、急げ。遅れるぞ。もうすぐ汽車が出る！みんな急げよ！｣
私はハーマイオニーと一緒に汽車の前にいた。
ハー ｢家に帰るのって、変な感じね。｣
私はコクリと頷く。
ハー ｢さ、行きましょ。｣
汽車に乗ろうとした時、ほかの乗り口から乗ろうとしていたドラコが見えた。
私は汽車の入口に荷物を置いて、ドラコのいる方に向かう。
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ドラコside
僕は汽車に乗る前に、遠くなったホグワーツ城を眺めていた。
またここに戻ってくるのは、２年生になってからか。
サクラに会えるのも２年生になってからか、と思うと寂しくなった。
さよならを言えばよかったな。
僕は溜息をつき、汽車に乗ろうとした。
『ドラコ！』
今一番会いたかった人の声が聞こえた。
ドラ ｢...サクラ？｣
『ドラコ、ありがとう。』
サクラは僕の手を握ると、にっこりと笑った。
ドラ ｢な、何するんだ、いきなり/////｣
『あら、貴方ってそんな顔もするのね。』
サクラはクスッと笑う。
僕は可愛らしい顔をする彼女を見て、思わずキスしたくなったが、深呼吸をした。
ドラ ｢また、新学期。｣
『ええ、また！』
サクラは手を振って、ほかの入口に入って行ってしまった。
僕も汽車に乗り、コンパートメントに入った。
先に待っていたグラップとゴイルはまたお菓子をバクバクと食べていた。
グラ ｢遅かったな、ドラコ。｣
ゴイ ｢なんかあったか？顔が赤いぞ。｣
ドラ ｢いや、なんでもない。｣
僕は気分がよかったので、2人がお菓子で散らかしていても気にならなかった。
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また、新学期、か。
私はドラコの優しそうな顔を思い出して、心がぽっと暖かくなる。
ハー ｢サクラ、さっきどこへ行っていたの？｣
『...ちょっと、ね。』
私は窓の外を眺めながら、もう新学期の事を想像していた。
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作者名：おむちゃ〜 | 作成日時：2021年12月16日 9時
