【テニスの王子様】幼なじみの壁越えました【幸村精市】 (ページ26)

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乃｢A…すっごく可愛い！自信もって！｣

『ありがとう乃花ちゃん！』

乃｢いえいえ！それじゃまた、感想聞かせてよ｣

『うん！』

乃花ちゃんが帰って数分私の名前を叫ぶ母さんの声が聞こえる

はーい！と返事をし、鏡の前で最終チェックを済ませると階段を駆け下りた

母｢精市くん来てたよ。いつもの100倍キメてきてたよ！Aも可愛らしくなっちゃって〜

乃花ちゃんだっけ？今度ちゃんとお礼しなよ？｣

『うん！それじゃ、いってきます』

母｢行ってらっしゃい。気をつけてね｣

ｰｰｰｰｰ

『おはよう精市。ごめん待ったよね？』

幸｢…！おはようA。ううん。俺が迎えに行くって行ったんだから、気にしないで｣

精市の私服久しぶりに見た…
やっぱり大人っぽくってかっこいい
あまりのかっこよさに直視できなくて、少し目を逸らしてしまう

顔が熱い…

『ありがとう。』

幸｢…Aすごく可愛いよ。｣ﾎﾞｿ

『どうしたの精市？』

幸｢何も無いよ笑さ、行こう｣

ふいに手を出され、思考が停止した

『ん？？』

幸｢今日は幼なじみのお出かけじゃないんだから。｣

いたずらに微笑む彼はいつも私をいじる時の精市だったけど、少し胸がどきりとした

『もう！』

恥ずかしさが込み上げてきたから、無理やり手を繋いで、指を絡める

私だってわかってるもん

答えを出すのが焦れったいだけだから

『今日は精市と初めてのデートだから、ちょっと緊張しただけだもん。』

幸｢ふふ笑そこまで緊張しなくてもいいのに。でも、Aのそういうところも俺は好きだよ｣

『ま、またそういうこと…！わわわわ』

慣れない…恥ずかしすぎる…！
頭がオーバーヒートする

付き合うようになってから精市はたくさん好きだって言ってくれる

未だに慣れなくて、申し訳なさもあるんだけど、そんなこと言われ慣れてないから

どうしても顔に熱が集中する

『私はもっと精市が好き…だから…！』

幸｢Aから言ってくれるなんて…嬉しいな。今日は楽しもうね｣

思い思いに発してみたけど効果はいまひとつだったようだ

『そうだね！私楽しみだったんだよ！お家が隣ですぐに会えるのに早く会いたいってずっと思ってた。』

幸｢俺も。今日が早くこないかなって何度も思ったよ。こんな日がくればいいのにってずっと願ってた。

Aとこんなふうに過ごせて本当に嬉しいんだ｣