◎同窓会_sm ページ43
(リクエスト!!)
久しぶりに参加した高校の同窓会。しかも近くにいた男友達がベロッベロに酔っ払ったせいで私が送る羽目に。タクシーに乗って友人宅まで行った。のはいいものの…。
[んぅ、まだ飲む〜!!]
『もう飲みません。てかお前は飲みすぎだバカ。』
軽く頭を叩いて彼の彼女に電話をかける(因みにこっちも知り合い) スマホで彼女の名前を探し出し、家の前に着いたということを伝えておいた。同棲し始めた、って聞いてたからね。
『ほら、そろそろ君の可愛い可愛い彼女が迎えに来てくれるから！』
[ん、さんきゅ〜!!]
もはや聞いているのかすら分からない言語を発しながら彼パタパタと手を振っていた。…同棲、いいなぁ。私も今の彼氏と同棲したい…なんてね。私も帰るかぁ、と思って歩いていると後ろから「おい」と声が聞こえて。
『…え、』
「なぁ。何してんのここで。」
後ろを振り向くと、そこにはスマイルが私の肩を掴んで立っていた。いや、それはこっちのセリフなんですけど、
『同窓会帰りだけど。てかスマイルもなんでここに？』
「俺はコンビニ帰り…じゃなくて。俺はそういうの聞きたかったんじゃない。」
スマイルは一瞬目を伏せた後、私をジト目で睨みつけてきた。それが酷く突き刺さってきて足が動かない。
「なんで男と二人でこんな夜道歩いてるわけ？」
『そ、れは、酔ってたから家まで送ろうと、』
「お前それでそのまま家に連れ込まれるとか考えなかったのかよ。」
『アイツ彼女いるけど。』
「じゃあ彼女いないやつだったらどうすんの？」
私が何かをいえば矢継ぎ早に返事を返してくるスマイル。あれ、いつからこんなに喋るようになったっけ。最近会ってなかったから変わったのか？
『アイツの彼女も私と知り合いだったから連れてっただけなんだけど、』
「だからそれは今関係ない。お前はもし彼女もいない奴が酔ってたら家まで送るの？」
『それは極端、』
「じゃあお前はこのまま家に連れ込まれそうになったら逃げれるわけ？」
スマイルはそう言って私の腕を強く引き、抱きしめてきた。突然の事で頭が働かなくなる。
「…要は心配だっつってんの。分かれ。」
『う、ん、ごめんね。』
今度からは気をつけます。
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夜中更新失礼します。これにて同窓会シリーズ終了です。リクエストありがとうございました✨
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作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2022年2月13日 22時
