◎同窓会_kn ページ32
(リクエスト!!)
少し前から私の彼氏、意外と独占欲強いのでは…？ と薄々感じていたのだ。ただ、どうやら私はそれを軽視しすぎていたらしい。
「おかえり、A。同窓会は随分楽しかったみたいだね？」
『は、はい…。』
怖い怖い、怖すぎる。家に帰ってからというもの、彼氏がすごい笑顔で話しかけてくる。いや、それに関しては別にどうってことないんだけど、眼圧が凄い。
『きんとき、ご、ごめんね？』
「ん？ それは何に対して謝ってるの？」
何だか学生時代に戻ったような気がしてしまって頭が痛くなる。こういう言い方する先生とかいたよなぁ…なんて思考を明後日の方向へ向けているときんときの手が私の頬に触れた。
「ねぇ、聞いてる？」
『聞いてる聞いてる！ その…黙って同窓会行って、ごめんなさい。』
「よく謝れたね、いい子。」
ようやっときんときは緩やかに笑って私の頭を撫でてくれた。ホッと息をついた途端、唇に柔らかい感触が。
『…っえ？』
「俺のこと嫉妬させたお仕置き、ね？」
『ぁ、へっ、』
あまりの至近距離に彼がいたので思わず後ずさった。触れたであろう唇に指を置いて回らない頭を必死に動かす。あれ、もしかして、キスされた…？
「キスでこんなうぶな反応するとか…本当に心配になっちゃうなぁ。」
私の羞恥心を知ってか知らずか、きんときはニコニコしたまま私の頭を撫でる。なんだか悔しいが、私が反抗すると倍以上になって返ってくるのは目に見えているので大人しくしておいた。
「次また同窓会誘われたら一言俺に断ってから行くんだよ？」
『…きんとき、私が同窓会行きたいって言ったら行かせてくれるの？』
「うーん…時と場合によるかも。」
『えぇ…。』
どれだけ行かせたくないのこの人、なんて心の中で呆れかえる。が、私も私で同窓会中ずっときんときのことを考えていたから彼のことは言えないんだろうな。
______________________
もう少し夜遅くにもう一話分あがる…かも？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1093人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2022年2月13日 22時
