38. 宮舘side ページ39
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まさか、佐久間がリスカするなんて思わなかった。
けど、聞こえたんだ。
廊下で佐久間が「俺はいなくてもいいのかな」って言ったこと。
ふっかに聞こえたかわかんないけど。
佐「ｸﾞｽｯ……ｷﾞｭｯ……」
宮「ｷﾞｭｯ……俺、佐久間がいたから今笑えてると思う。だからさ、変なことしないで。ずっとここにいて。お願い。」
佐「んっ……ｸﾞｽｯ……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…りょ、たっ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ﾝ"ﾝ"ｯ…ｹﾞﾎｯ…こ、わいっ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ……」
宮「大丈夫大丈夫。深呼吸しよ。スー、ハー、」
佐「す、ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…」
背中さすって上げながら一緒に深呼吸をする。
佐「ｸﾞｽｯ……ごめ、っ…むりっ……」
意識を失くした佐久間。
ｶﾞﾁｬｯ……
深「いつもの？」
宮「うん」
深「明日病院連れてかないとな」
宮「今回ちょっと酷かったかも」
深「まじか……救急行く？」
宮「今の時間タクシー呼べる？」
深「日跨いでないから大丈夫でしょ」
タクシーで病院へ。
先生「久々だね。今回酷かった？」
宮「ずっと咳き込んでた」
先生「そっか。でも、心拍とか数値的には正常だから入院の必要はないけどなるべく話聞いてあげて。大介的に疲れちゃってると思うから、少しのことで自己嫌悪になっちゃうから気にかけてあげて」
宮「はい」
先生「一応安定剤出しておくから。あ、くるまは？」
宮「ありがとうございます。あ、ないっす」
薬をもらい送って貰えることに。
先生「じゃあなんかあったら次からは電話して？行くから」
宮「お願いします」
おぶって家に入る。
とりあえず俺の部屋に寝かせて、光が漏れてる部屋に行く。
深「ふわぁ…あ、おかえり。」
宮「ただいま」
深「佐久間、どう？」
宮「疲れちゃってて少しのことで自己嫌悪になっちゃうから気にかけてって。安定剤出された。」
深「そっか……佐久間に任せすぎな部分あったからな…」
宮「今日俺の部屋に寝かせていい？」
深「うん。その方が安心だし」
宮「じゃあ、遅くなんないように」
深「おう」
自分の部屋に戻って佐久間の隣に入る。
泣いてる、、？
宮「佐久間？」
佐「っ…りょ、たっ…ｷﾞｭｯ……」
宮「どうしたの？」
佐「おきたらひとりっ…ｸﾞｽｯ……」
宮「ごめんね。大丈夫だよ」
佐「んッ、ｸﾞｽｯ……」
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作者名：聖奈
| 作成日時：2020年5月13日 13時
