25.# 翔太side ページ26
・
学校行きたくねぇ……
はぁ……
『ﾄﾞﾝｯ……』
「邪魔なんだよ笑」
っ……
最悪、血出たし……
『佐「念の為ここに絆創膏入れとくよ？」』
ブレザーの内ポケットに手をやると絆創膏が。
これ……
"翔太なら大丈夫だよ"
この字って佐久間じゃん……。
もうなんだよっ……。
保健室行けばいっか。
とりあえず絆創膏貼って学校に行く。
ｶﾞﾁｬｯ……
保健室の先生(以降保先)「どうした？」
渡「……絆創膏もらえますか」
保先「絆創膏？どれぐらいの？」
渡「えっと……」
保先「どこ貼んの」
渡「ひざ」
保先「そこ座って出して」
渡「ん……」
保先「あぁ、消毒しないと。
痛いだろうけど我慢してな」
渡「いっ…！」
なんかもうわけわかんない涙まで出る。
保先「結構酷いな。これ、転んだの？それともやられたの？」
渡「……転んだ」
保先「やられたんだな。とりあえず絆創膏貼ったから大丈夫だとは思うけど帰りにまた寄って」
渡「はい」
保先「ん、それとも兄ちゃん呼ぶか？」
渡「兄ちゃん……」
『宮「今日、面接行ってくる」』
『佐「今日、会議で17:00過ぎまで帰って来れない」』
渡「大丈夫っす」
保先「そうか。担任にはHR休んだ理由伝えておくから」
渡「ありがとうございます」
保先「ん、頑張ってこい」
はぁ……
昼休み。
いつものようにお弁当を教室の隅っこで食べようとしたら。
「お前弁当かよ笑」
「女子かよ笑」
「あそこ、持ってこうぜ！」
「お！いいじゃん！」
渡「ちょっ、返せよ」
「は？うるせ！」
『ﾄﾞﾝｯ…』
いった…
女子「ちょっと、やめなよ」
女子「そうだよ。翔太があんたたちに何したのさ」
「は？女子は黙ってろ！」
女子「人のお昼奪ってどうする気」
「関係ねぇだろ？」
女子「美羽、コイツらのお昼焼却炉持ってこ」
女子「うん」
「てめぇ、ふざけんな！」
女子「あんたたちが翔太のお昼捨てようとするからうちらは同じことしようとしてるだけ」
保先「わたなべー、いるかー？」
渡「っ…ぃます！」
保先「それ、翔太のじゃん。なんでお前が持ってんの？あ、まさか、朝怪我させたのお前らか」
「は？知らねぇし。」
保先「担任に聞いてないの？」
「は？なんも聞いてねぇけど？」
保先「……そ、とりあえず翔太のお弁当は返してもらうよ」
女子「どこに連れていくんですか？」
保先「保健室。少し聞きたいこともあるからね」
女子「保健室なら安全だね」
渡「あ、あぁ」
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作者名：聖奈
| 作成日時：2020年5月13日 13時
