魔法使いFの回想 ページ6
Aとは、魔法学校へ初めて向かう汽車の中で知り合った。
俺がいる個室の扉を開けて入って来た彼女は、
余りにも綺麗で、魔法使いの中には女神がいるんだと思った。
(後でこの話を照にしたら爆笑された)
家の仕事柄、俺は根っからの商売気質があるし
家訓は"相手が言うまで待て、相手から引き出せ"と言う教えがある。
だから、自己紹介で苗字を言わない時も
あ、なんかあるな。まぁ言いたくなったら教えてもらおう。
ぐらいの気持ちだった。
それが彼女にとっては都合が良かったらしく
苗字を聞かないと言ったら、凄く嬉しそうだったのを今でも覚えている。
あとから、あの有名な結晶家だと聞いた時は
正直引いたけど(俺が気安くタメ口聞いたと両親にバレたら、まじビンタされるかも)
寮分けがスリザリンで落ち込んでいることや
(俺と一緒のグリフィンドールが良かったらしい)
マグルの話にやけに食いついてくるところ、
(かわいい)
たまに食堂に届く親からの手紙はすぐに開けない
(動揺してる顔もかわいい)
から、まぁ純血主義がらみで拗れているんだろうな。
とは思う。
「でも、付き合う男はみんな純血のスリザリンなんだよなぁ…」
「なにふっか、やっと本気で告白するかなったの」
学校の隠し部屋で、SnowManで集まって次のイタズラを考えたあと、みんなでダラダラしていたらつい口に出てたらしい。
俺も末期かな
「なに？あのくそビッチの何処がいいの？」
「翔太、そんな事実を言っちゃ可哀想だろ」
「ふっかも女関係クソだし、気にしないんじゃない？」
いや、だてさんもあべべも相当酷いこと言ってんな笑
「ラウは耳塞いでなさい」
「やだよめめ、俺も聞きたい」
「あかんあかん、これは大人の闇やわ」
最近は一年も入って来て、ちょっと深い話はしづらいしここで切り上げるか。
「翔太、ちょっと今度スリザリンの男女事情教えてよ」
「んー？別にいいけど、ふっか焦ってんね。笑」
しょっぴー俺も！って声が聞こえてくるけど取り敢えず無視して廊下を歩く。
『あ〜〜！！！ふっか！いたーーー！！！』
「A？」
後ろから聞こえて来た声に、心当たりがある名前を口に出して振り向くと、横にいた翔太が
「いや、反応早過ぎ笑」
って言っててちょっと恥ずかしいけど、
これはしょうがない。
だって、あいつが嬉しそうに俺の名前を呼ぶんだから。
「どした？」
他の男はこんな可愛い顔、見せてないといいな。
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浅野(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！頑張ってください (2023年3月15日 12時) (
レス) id: 7738234d33 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 素敵な世界観で一気に読んでしまいました！続きを楽しみにしています。 (2021年7月1日 12時) (レス) id: 53672676a1 (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - めっちゃ面白くて今まで読んで、評価しかしたことなかったんですが、初めて感想書かせて頂きました！お時間あればぜひ続きが読みたいです！ (2021年4月16日 4時) (レス) id: fb06234f32 (このIDを非表示/違反報告)
薫乃(プロフ) - めちゃくちゃ好みのお話です！！更新楽しみにしてます！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 58fa025e8e (このIDを非表示/違反報告)
りえ(プロフ) - Abbさん» ありがとうございますー！とてもとても嬉しいです！魔法の世界について私も詳しい訳ではないので間違いなどかればご指摘ください！ (2021年1月18日 1時) (レス) id: 9a3bbadc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りえ | 作成日時：2020年12月22日 15時
