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父 ｢さとみ。
お前にはすぐにでも婚約をしてもらう。｣
さ ｢………な｣
父 ｢相手は、STPRグループと昔から
ひいきのある財閥のお嬢様だ。
茶道一家のお家で、
そのお嬢様も全国で名が知られている方で──…｣
何だ、急に。
婚約なんて今まで言われたことなど無かったのに。
俺が誰かと一緒になるのか。
莉犬意外と。
そんなこと…………
さ ｢っしかし！｣
父 ｢さとみ。
お前は自分の立場が分かっているな？｣
さ ｢っ……｣
父 ｢お前は生まれてから今まで、
会社を継ぐために努力してきたでは無いか。
こんな所でツマづいても良いというのか？｣
さ ｢ツマづきなどしません！｣
父 ｢ほう。お前はここまで私に言わせるのか。｣
父は、引き出しから1つの写真を取り出した。
さ ｢……？！｣
そこには、
秘密の庭を出て校舎に入りながら笑い合う
莉犬と俺の姿があった。
父 ｢彼のことは調べさせて貰ったよ｣
父は写真を眺めながら続けた。
父 ｢価値の無い普通クラスの人間、
両親もいない、
家柄も何も無い、
ただのさえない高校生、
…しかも男ときた｣
おい、、、
これ以上莉犬を侮辱するな、、、
さ ｢あなたに莉犬のことが分かるはずがない｣
父 ｢分かるさ。
お前とは関わる必要の無い人間だということだ｣
ああ……
そうだった。
この人と話すと、
俺がいる場所がどんな所か再認識させられる。
この息の詰まる家で生まれてきたということを。
さ ｢私はもう話すことはありません。
婚約もお断りします。
失礼します。｣
俺は、一礼して部屋を出ていこうとドアを開けた
すると、
後ろから父が声をあげた。
父 ｢結納の日取りはすでに決定している。
先方に失礼の無いようにしろ。｣
さ ｢…｣
バタンッ……
俺は振り向きもせず、返事もせず、
ドアを閉めた。
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すみれ - るきあさん…なんて最高な物語を作ったんですか…もうすごすぎて泣いちゃいましたよぉ(泣) (2022年12月3日 16時) (
レス) @page44 id: 69b8b4c83b (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる！！！ (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる！！！ (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朱音さん» 茜さん！というか朱音さん！コメントありがとうございます(´∀`) ほんとにそんなお褒めいただけて、嬉しすぎます(/ω＼)/// 頑張れます！//// (2021年6月12日 22時) (レス) id: e863d72ae7 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - この小説の為に、『神』という言葉は生まれたのか…なるほど… (2021年5月4日 22時) (レス) id: 8c7310438b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るきあ | 作成日時：2021年1月27日 13時
