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莉犬が好きだ。と自覚した俺は、
初めて自分から連絡をして、秘密の庭に向かう。
少しの緊張と、胸の高まり。
学校のテストや父の前での緊張とは、まるで違う。
心地の良い緊張だ。
体育館の裏に着くと、
見慣れた後ろ姿がそこにあった。
莉犬は俺の足音に気がついたのか、
くるりとこちらに振り向いた。
り ｢せんぱい！｣
ああ…
好きだ。
り ｢今日びっくりしたんですよ！先輩から連絡があって！｣
目を光らせながら、
クイッと口角を上げて話すのが可愛い。
り ｢これからも連絡してください……
って、なんでそんな笑顔なんですか？笑｣
さ ｢んーん、なんでもない｣
り ｢変な先輩だな〜｣
そう言いながら、昼食の準備をする莉犬の隣に座る。
さ ｢あ、そういえば。忘れないうちに渡すな｣
俺は昨日拾った莉犬お守りを取り出し、
莉犬に差し出した。
り ｢え！それ！先輩が拾ってくれたんですか！！｣
さ ｢ああ、昨日ここでな｣
り ｢ありがとうございます！
これ、ばあちゃんから貰った大切なお守りなんです！｣
莉犬は手にしたお守りを眺めている。
り ｢俺、両親が事故で死んじゃって…
ばあちゃんが俺を守るためにって、これをくれたんです。｣
さ ｢…そう、だったんだな｣
俺、そういえば莉犬のこと全然知らないな…
り ｢わ！すみません！テンション下がるようなこと言っちゃって！｣
さ ｢いいよ。莉犬の話なら、どんな話でも聞くよ｣
り ｢……ありがとうございます｣
そう言って優しくふんわりと笑う莉犬に、
思わず、
触れてみたくなった。
ジェルが莉犬を撫ででいた描写が頭に浮かぶ。
( お前が触れるな )
あの時の気持ちが、ぶり返す。
り ｢………先輩？｣
俺は手を伸ばし、
莉犬の頭を優しく撫でた。
り ｢え………｣
莉犬の目が、動揺している様で少し揺れ、
少し頬が赤くなる。
り ｢先輩、今日、やっぱり変です｣
あ……、俺に初めて見せた顔だ。
さ ｢そうかもな｣
それを見て、こんなにも気持ちが高揚するなんて。
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すみれ - るきあさん…なんて最高な物語を作ったんですか…もうすごすぎて泣いちゃいましたよぉ(泣) (2022年12月3日 16時) (
レス) @page44 id: 69b8b4c83b (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる！！！ (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
快斗 - 神様がいる！！！ (2021年8月5日 14時) (レス) id: 887095f102 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 朱音さん» 茜さん！というか朱音さん！コメントありがとうございます(´∀`) ほんとにそんなお褒めいただけて、嬉しすぎます(/ω＼)/// 頑張れます！//// (2021年6月12日 22時) (レス) id: e863d72ae7 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - この小説の為に、『神』という言葉は生まれたのか…なるほど… (2021年5月4日 22時) (レス) id: 8c7310438b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るきあ | 作成日時：2021年1月27日 13時
