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「…っし!」
「そこまで。尾白、常闇のヒーローチームの勝利」
その後はきちんと静かに座っていた俺たち。
演習場に着いてからすぐにくじを引いて、さっそく最初の組が終わったところだ。
「次の奴らは配置につけよ、五分後に開始する」
「…さ、がんばろっか」
「うん!がんばろう!」
俺のペアである葉隠。
浮いている手袋をぶんぶんと振り回す。
「それにしても…あっちなかなかの強敵じゃない?」
障子に砂糖に爆豪って。
パワーえげつないやつばっか。
「左凪くん…作戦立てよう、作戦」
「そうだね…」
始まるまでの五分。
どうしたものかと色々考えた。
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「………始め」
若干だるそうな先生の声のあとにブザーが鳴る。
それと同時に、俺と葉隠は走り出した。
「相手はたぶん一人が奇襲、残りの二人は一緒になってかかってくると思うから、」
「最初の奇襲を絶対につかまえる!!」
「そ。作戦通りにいこう」
敵を探しに上の階へとのぼる。
ひと通り探してまた上へと行こうとした、その時。
「待ってたぜ!」
……きた、一人目。
「葉隠!」
「はーい!」
「うおっ、」
襲いかかってくる砂糖にむかって葉隠が手袋とブーツを投げる。
うまい具合に顔の方へ飛んでった。
「投げるぞ!」
砂糖がほんの少しひるんだ隙に、その後ろにまわったであろう葉隠へと捕縛テープを渡す。
「左凪くんナイスパス、ぴったりだよ!」
そして葉隠が後ろからテープを巻き付けた。
「うわ、もう終わりかよ…」
「どうだ!私と左凪くんの連携プレー!」
「言っても俺ほぼ何もしてないけど」
なんとか一人目はつかまえる事ができた。
あとの二人を探しにまた歩く。
「いや、それにしても砂糖とは驚きだな。最初にくるの絶対爆豪だと思ってた」
「それ、私も思った」
「まぁあいつ意外と考えてるところあるからな」
「意外とって!それ聞かれたら爆豪くんに殴られそうだよね」
「あ、やべ。黙っとこ」
周りをみても誰もいないから、たぶん大丈夫……だよな?
どうか聞かれていませんように。
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らーめん(プロフ) - 大好きです。更新されるのをお待ちしております。 (2020年1月13日 19時) (レス) id: c96bf80dd4 (このIDを非表示/違反報告)
わたりんこ - まじで毎秒投稿してほしい (2018年9月5日 23時) (レス) id: 345d9b638e (このIDを非表示/違反報告)
めてを(プロフ) - 私、この作品で涙腺崩壊しない自信ないです......更新頑張ってください...! (2018年8月28日 21時) (レス) id: 43b6186c3d (このIDを非表示/違反報告)
哀花(プロフ) - 物語にのめり込めて面白いです。更新頑張ってください (2018年8月22日 13時) (レス) id: 3d51b0580b (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - えもすぎる。すき (2018年8月22日 4時) (レス) id: 345d9b638e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2017年12月20日 1時