残り、9日 ページ19
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「おはようございます!」
職員室に自分の声が響く。
命の日数がついに1桁台に入ったなんてことは朝ごはんを食べているうちに忘れた。
「Good morning!サナギボーイ。何か用か?」
初めに声をかけてくれたのはマイク先生だった。
たぶん相澤先生はどこかで寝てるんだろうな。
「あの、お願いがあるんです」
「なんだ?言ってみな!」
「そのですね…マイク先生だけじゃなくて、先生方皆さんへのお願いなんですけど……」
後ろに隠したスケッチブックとペンをゆっくりみせた。
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「………なんだこれは」
朝のチャイムが鳴る5分前にやってきた相澤先生がこの状況をみて言った。
「あ、先生」
「…左凪、ここは教室じゃないぞ」
「分かってますよそんなこと!
…ちょっと皆さんに書いてもらってるんですよ」
「何を?」
「サインです!」
ここは雄英、勤める教師みんながプロヒーロー。
だからずっと欲しかった教師たちのサインをねだってみたのだ。
セメントスにスナイプ、エクトプラズム、ブラドキング、他にも名の知れた人たちはたくさん。
「13号先生!サインください!」
「もちろんですよ」
一人ひとりの席を回っては書いてもらう。
出久とまではいかないが、自分もなかなかにヒーローオタクだからサインは本当に嬉しい。
これはもう家宝。
「…あっでもそろそろ戻らないと遅刻にされるな…すみませんお昼休みにまた来ます!ダメなら放課後にでも!」
「…スケッチブック、置いとけばみんなにサインしてもらえるように言っておくが」
「相澤先生…わかってないですね…」
サインは直接もらうからこそうれしいんですよ。
俺がそう言っても先生はまったく意味がわからんって顔をしている。
「…まぁ、そういうことなんです。とりあえずお昼休みにまたお邪魔しますね、それでは」
ぺこりとお辞儀をしてドアを閉める。
あと誰に書いてもらえてないっけ、と頭の中で考える。
なんだか嬉しくて、つい早足で教室にむかっていたら、あとから来た相澤先生に廊下は走るなと言われた。
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らーめん(プロフ) - 大好きです。更新されるのをお待ちしております。 (2020年1月13日 19時) (レス) id: c96bf80dd4 (このIDを非表示/違反報告)
わたりんこ - まじで毎秒投稿してほしい (2018年9月5日 23時) (レス) id: 345d9b638e (このIDを非表示/違反報告)
めてを(プロフ) - 私、この作品で涙腺崩壊しない自信ないです......更新頑張ってください...! (2018年8月28日 21時) (レス) id: 43b6186c3d (このIDを非表示/違反報告)
哀花(プロフ) - 物語にのめり込めて面白いです。更新頑張ってください (2018年8月22日 13時) (レス) id: 3d51b0580b (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - えもすぎる。すき (2018年8月22日 4時) (レス) id: 345d9b638e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2017年12月20日 1時