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｢飲み物いれるから｣
取り敢えずリビングに戻らせてから
何とか彼を座らせることに成功して
｢なんか今日変だよ｣
彼の目の前にカップを置いて私も座ると
｢捨てられる予感がする｣
って一言吐き出してカップに口をつけてから
｢このままフェードアウトされんじゃないかって怖くて連絡できなかった
Aの存在で息してるから俺｣
無理やり作った笑顔で私を見てそう言う。
｢そう言えば言ってたね、そんなこと｣
｢隣にいるのを許してくれるだけで幸せなんだ俺は。
それだけしか求めない
だからお願い、そんな事言わないでくんないかな｣
何を勘違いしてるんだか、私が彼を捨てたがってる前提で話が進んでいくから
｢私、別に北斗捨てようとか考えてないけど｣
率直にそう伝えて
｢いつ言った?そんなこと。言ってないじゃん｣
とうとう落ちてきた彼の静かな涙をあやす様に優しく拭う。
｢…こんなことしたって今日は騙されないから｣
｢なんでよ、ほんとに言ってないじゃんか｣
｢連絡返してくんないし｣
｢それはごめん、完全に返すタイミング見失った｣
｢…玄関まで迎えに来てくれるし｣
｢久しぶりだったから喜ぶかと思ったんだけど?｣
｢…………それにほら｣
｢わ、持ってきたの?これ｣
｢〈どっちか片方でも罪悪感を感じていれば一緒にいれないと、わたしは思っちゃいます。〉とか言って｣
｢おっと…｣
｢Aがこんなこと言ってるって知ってもう、いてもたってもいられなくなった。
このままフェードアウトなんて怖がってる場合じゃないって、1ヶ月もできなかった連絡を慌ててしたくらい｣
｢…｣
｢このままAに消えられたら、俺は多分一生笑えないと思って｣
｢……大袈裟だね｣
｢本気だってAが1番分かってんじゃないの｣
赤くなった目で私を強く見たあと、雑誌を閉じて深くため息を着くと
｢変だなって違和感は感じてた。
前までの男とのこういう雑誌特集は断ってたの知ってるし。｣
だんだん欲張りになってきたからもうこれきりにって暗示をしてるんだと思った。Aは楽な縛られないのを求めてるでしょ、って背もたれに深く腰掛ける。
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れんり。(プロフ) - komayu24さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます。最終話まで駆け抜けますので、見届けていただけると嬉しいです! (2021年10月30日 23時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
komayu24(プロフ) - 続きすごく気になります！更新楽しみにしてます (2021年10月24日 20時) (レス) @page31 id: d1914f0a62 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - kaaaaaa0615さん» こんにちは、コメントありがとうございます!とても励みになります (2021年10月4日 22時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます。れんり。さんの作品とても好きなので、続きが読めて嬉しいです。 (2021年10月3日 16時) (レス) @page28 id: 1c329fc3d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかな - 続きみたい！ (2021年8月6日 19時) (レス) id: 94f31d1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年5月5日 19時
