.* ページ25
.
「北斗って尽くすタイプ?」
「なによいきなり」
少し前の話になるけど
ラジオ前にジェシーがニヤニヤそんなことを言ってくるからびっくりしたら
「昨日テレビ局でAちゃんに会った」
凄い剣幕で走ってきたよ、なんて思い出し笑いしながら
「食料の単語を連呼してさ
『北斗にやめてって言っといてね。ラインしても華麗にスルーされるの。』だって!!
……え、ちょっと今のAちゃんに似てたっ」
って。
「やっぱ迷惑だったかな…煙たがられてる…」
「んー、『嬉しいし有難いけど』とか言ってたから違うでしょ」
Aに、Aに、、って与える自分勝手な自己満足行為で迷惑をかけているかもって不安だったけど、そうでは無いみたいで
「…なら良かった」
「なんだかんだ言ってさ、きっとAちゃんにとって北斗は特別なんじゃないかな」
「……そう思う?…ほんとに?」
「少なくとも俺はそう見えるよ。」
つい最近かかってきたAからの電話にも
強気に自分の気持ちを伝えながら応えることが出来た。
…まぁ最後の最後でやらかしてしまったけど。
-
「…ねぇなんでここだけ澱んでんの」
「北斗がまたやらかしたっぽい」
「またぁ!?」
……今度こそAに鬱陶しがられて切られるかも、逃げられてしまうかも。
あの電話で明らかにやらかした俺にとどめを刺すように途絶えたAとのトークルームを眺めていると
「今日は久々に6人でのバラエティなんだからテンションあげてよ!」
慎太郎が「この周りだけキノコ生えてそう」って俺の隣にしゃがんできた。
ぞんざいになんて扱ってないよ。
…そんな本当の想いの1部だけを伝えればよかったのに
付け足し付け足しで余分な心情も明かしてしまって。
反省の域じゃないくらい後悔してるのに。
そんな落ち込み具合の俺の様子なんてなんのそので慎太郎はガツガツ横に座り込んでくる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2052人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れんり。(プロフ) - komayu24さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます。最終話まで駆け抜けますので、見届けていただけると嬉しいです! (2021年10月30日 23時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
komayu24(プロフ) - 続きすごく気になります!更新楽しみにしてます (2021年10月24日 20時) (
レス) @page31 id: d1914f0a62 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - kaaaaaa0615さん» こんにちは、コメントありがとうございます!とても励みになります (2021年10月4日 22時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - こんにちは!更新ありがとうございます。れんり。さんの作品とても好きなので、続きが読めて嬉しいです。 (2021年10月3日 16時) (
レス) @page28 id: 1c329fc3d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかな - 続きみたい! (2021年8月6日 19時) (
レス) id: 94f31d1259 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れんり。
| 作成日時:2021年5月5日 19時


お気に入り作者に追加


