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『皆さんお疲れ様です』
予想通り、30分ほどたってマネージャーさんとやってきたAは
「お疲れ様です」
俺らの楽屋にメンバー以外居ないことに気がつくと
『塚本さん、』
「はい、車の準備しておきます」
マネージャーさんをどこかにやって
『差し入れ持ってきた!』
砕けた笑顔で俺らに笑った。
「うわ、めっちゃ嬉しい」
「なにー、うわめっちゃオシャレ」
「絶対美味いじゃん」
『お、良かったー』
「…あ、そういえば
Aちゃんすごいことになってるよ。知ってる?」
『あーうん、何かそうらしいね。
マネージャーから聞いた』
オフに近い喋り方になったAは手招きされるまま、メンバーが集まるテーブルの方に座るから
「………。」
メンバーと違う離れた席に座って
Aが来てくれるかなーって試してみてた俺の淡い期待は綺麗に流されて
「うまっ」
『良かった、ここほんとに美味しいからみんなも食べて!』
楽しそうに会話する輪からぽつんとなってる始末。
…ちょっと。俺のAなんだけど。
俺だってAと話したいんだけど。
-
『あ、そういえば北斗は?』
楽しそうに会話する中ようやく気が付いたのか
俺の名前を呼んでくれて、
「Aっ!あぁ好き!」
駆け寄ると
「うわ今北斗が犬に見えた」
「変わんないね、北斗のAちゃんに対するその顔」
ヤジが少しばかり飛んできたけど全く気にしない。
『お疲れ様』
「ん、Aが来てくれたの嬉しかった」
目を細めて『お疲れ様』なんて俺の分の席を空けてくれる所にも
いちいち「好きだわ」、って思うし
『七夕みたいなの送りつけてきたもんね?』
「それさ、」
『なので、ほくのために来たと言っても過言ではない』
既読スルーしたでしょって文句の1つでも言ってやろうと思ってたのに、そんな言葉と
意地悪そうに笑うAを見るともう、どうでも良くなっちゃう。
「来てくれないんじゃないかと思ってたから」
『そう?』
「乗り気じゃなかったでしょ」
『……いや?』
「ほらやっぱりね」
あまり来たがってないな、っていうのは何となく感じ取ってたから
仕事が入ったっていうのも正直嘘なんじゃないかと思ってたんだ
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れんり。(プロフ) - komayu24さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます。最終話まで駆け抜けますので、見届けていただけると嬉しいです! (2021年10月30日 23時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
komayu24(プロフ) - 続きすごく気になります!更新楽しみにしてます (2021年10月24日 20時) (
レス) @page31 id: d1914f0a62 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - kaaaaaa0615さん» こんにちは、コメントありがとうございます!とても励みになります (2021年10月4日 22時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
kaaaaaa0615(プロフ) - こんにちは!更新ありがとうございます。れんり。さんの作品とても好きなので、続きが読めて嬉しいです。 (2021年10月3日 16時) (
レス) @page28 id: 1c329fc3d8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかな - 続きみたい! (2021年8月6日 19時) (
レス) id: 94f31d1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れんり。
| 作成日時:2021年5月5日 19時


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