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あまりにも優しくて驚いてると
｢寝た？｣
起きそびれちゃって。
寝たフリを決め込むと
｢今日、はしゃぎ過ぎ｣
信じて寝顔に話しかけてくる。
…今ぜったい、すごい優しい顔で笑ってるんだろな
頬に手が触れて
優しく撫でられてるのを
心地いい、なんて思ってると
｢好きだよ、A｣
これまたとびきり優しい声で、今度はキスまでしてきた。
『うわ、寝込み襲うタイプ？』
って笑いながら起きてやろうと思ったら
｢俺はAがどうしても好きなんだ、｣
泣きそうな声が耳元で響いた。
｢恋愛対象として見てない、って何回伝えられても
そのくせ、何回も思わせぶりな態度をとられても
…やっぱ好きなんだよね｣
｢さっきだって。
俺はAに愛して欲しいのに
Aの好きな、物分りのいい俺になろうとしてる
…これって、カッコ悪かったりすんのかな｣
私の好きな北斗になろうとしてる…か。
……あぁなんだか胸が痛くなってきちゃったな
ちゃんと苦しいんじゃん。
何が｢まだ全然苦しくない｣よ
そんな愛おしそうに頬に触れないで欲しい
…絶対好きになる相手、間違ってるんだって
-
結局、自分で起きるタイミングを探せなくて
｢起きて、お風呂〜｣
『ん、ごめん寝ちゃってた』
｢Aの寝顔は世界一｣
北斗が起こしてくれるまで目を瞑ってた。
-
『ほくとあがったー』
さっき聞いてた、苦しいんじゃん。
なんて言って
手離したくないこの関係の話題を、持ち出すのが怖い
｢んー、早かったね
もっとゆっくりするかと思った
紅茶つくったけど飲…っ｣
｢…なに、Aからって珍しい｣
『やだ…？』
｢全然、嬉しい｣
『可愛い
ねー、ちゅーして』
｢まって、今日そういう感じ？｣
だから私は、知らないフリをする。
『…っん、』
｢はぁ、、｣
『ちょっとまって、、』
｢Aが悪い
おれ今日は優しくするつもりだったのに｣
膝裏と肩に手を回されて持ち上げられてベットまで運ばれて
｢俺だけ見てて｣
覆い被さってきた彼は
早急に柔らかい唇が重ねてくる
『…かっこい』
「…っ、もっと、もっと言って」
首筋に埋められた顔を
もっとって善がるように引き寄せて目を閉じる
…ごめん。私、知らないフリする
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
