鬼への復讐

最後の力 ページ7

何か嫌な予感がする。

今は冨岡さんと時透と向かった南南東の山奥にいて、
辺りを捜索するところだった。

冨岡「二手に分かれる。」

『じゃあ、冨岡さんは時透と西側からお願いします。』


時透「は？もし君が十二鬼月と鉢合わせしても、すぐに殺されちゃうじゃん。」


『お前は少し黙れ。冨岡さん、じゃあ私は東から行くので。』


そう言って東側から捜索し始めた。

何時間が経ったのかは知らないが、辺りは夕日の光に照らされていた。

この山がこんなに、遠いだなんて知らなかった。

お昼ご飯を食べてないかららお腹が空いた。


チッ...腹減ってるからイライラしてくる。


と、こんな感じで山を東側から周り、そろそろ山を半周する頃にまで来た。


ここで何もなければよよかったのに...



冨岡「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」


時透「霞の呼吸 弐ノ型 八重霞」


はい？



目の前では十二鬼月と思われる奴と、その血鬼術でつくられた鬼が百体程いた。

その鬼達を、冨岡さんと時透が型を使って倒しているところだ。

『雷の呼吸 伍ノ型 熱界雷』


突然の援護に十二鬼月と思われる鬼、冨岡さんや時透も驚いていた。


二人とも驚いてる場合じゃない。

十二鬼月...下弦の弐を倒さないといけないんだよ。

『コッチは冨岡さんと私に任せて、時透はアイツの首と取れ！！』


下弦の弐の近くにいた時透を向かわせ、残り三十体の鬼を始末する事にした。


弐「チッ、この女がいなければ勝てたかも知れないのによぉ！血鬼術...死眼苦」

時透に広範囲な血鬼術を使う弐。

時透はアイツの近くにいたため、コイツの血鬼術を避けるのは難易度が高かった。

時透「ッ！？」


他の鬼達を冨岡さん一人に任せ、

『雷の呼吸 参ノ型 聚蚊成雷』

相手の周囲を回転しながら、斬撃による波状攻撃を仕掛ける型。
けど、

あと少しでコイツの首を切れると思ったのに...ッ

最後に振るう刃が、アイツの首に届かなかった。


何でこんな時に限って届かないんだよ！！


下弦ノ弐「(ハッw大したことのない女だw
残念だったな鬼狩り！)死ねェェ！！」


駄目だ...コイツの血鬼術を避けれずに、自分は殺される...

最悪だよ。

鬼殺隊に入ってからろくなことがない。


下弦ノ弐が最後のとどめに手を伸ばしてきた。


いっそこのまま...自分だけ死んで楽になりたい。



けれど、この血鬼術は広範囲のモノ。近くには時透も居る。柱二人が死ぬのは鬼殺隊の戦力が落ちる。


それだけは絶対に防がなきゃ...

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