鬼への復讐

牙を剥くな ページ21

『だから、さっき話した通り。危ないから、アイツにも近付かない事と、他の柱の前で私の話はしない事。』

炭治郎「いやでもッ！」

『それ以上、他の柱に牙を剥かない方がいいよ？さっきの裁判の件、「鬼を受け入れるのは納得出来ない」それで炭治郎を嫌っている柱もいるんだから。』

炭治郎「...」

炭治郎は諦めたような顔をした。

『じゃあ、自分は任務があるからもう行くね。』

そして、まだ柱合会議は終わってはいないが、面倒なので欠席することにし、自分は他の任務に向かった。



善逸「炭治郎来い！！」

炭治郎「えっ！い、いきなりなんなんだ！？」

善逸は炭治郎を連れて走って行った。

善逸「あの最低な柱達に、Aはそんな事する人じゃないって言ってやるんだ！」

炭治郎「何を言ってるんだ善逸！Aには他の柱とはあまり接触しないようにって言われただろ！？」

善逸「でも一言だけでも言わないと俺は気が済まない！Aに酷い事するって事は、じいちゃんに酷いことしてるのと一緒なんだぞ！！」

善逸「俺は真衣って奴は勿論、許す気はさらさら無い。けど、Aを裏切った柱達はもっと許せない！！」

炭治郎「善逸...」

トントン)

すると戸が叩く音がし、蟲柱の胡蝶 しのぶが入って来た。

胡蝶「三人共、お怪我は大丈夫ですか？」

炭治郎「はい。大丈夫です...」

善逸「...」

伊之助「ヨワクッテ、ゴメンネ...」

炭治郎「(この人、匂いが...)」

善逸「(何だろうこの人、音が独特...)」


胡蝶「先程は、裏切り者の話をしていたんですよね？炭治郎君と善逸君は、あの人にあまり近付かない方が良いですよ。」

善逸「なっ...「そ、そうなんですか？」

善逸が言い返そうとするが、炭治郎が遮ったのだ。

胡蝶「あの人は、鬼より醜い人です...」

炭治郎・善逸「「...」」

シーンと静まり返った病室に、遠くにいるアオイの声が聞こえて来た。

アオイ「胡蝶様！隠の方がお呼びですよ！！」

胡蝶「では、私はこれで失礼します。」

炭治郎「さようなら。」

善逸「...」


善逸side

俺は最初Aにあった時、人より幽霊って感じだった。

初めてだったんだ。

音がしない人に会ったのは...でも怒ったような音はする。

まぁ、怒ってる音だけどね...



そして後一つ、もう一つの音がする。



それは“歯車の音”...

けどその歯車は、ギシギシする。

「あと何回くらいで壊れるんだろう？」って感じ...

善逸・炭治郎の思い。→←善逸と炭治郎

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