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その時の彼は明らかにおかしかった。
優しく丁寧な手つきではなく、荒々しく本能的で、時に強引だった。
噛み合わない2人
私が彼に対して抱いている想いは、彼が私に対して抱いている気持ちと、きっと似ているはずなのに
言葉にしないと伝わらないのだと気付かされたような気がした。
彼は半ば強引な手付きで服を脱がせ、肌に触れ、絶えず物憂げなその瞳で私を見下ろしていた。
時折、私が声をもらすたびに恍惚とした光をその瞳に浮かべ、私を徹底的に嬲(なぶ)ろうとしていた。
ただその愛撫は決して乱暴ではなく、彼は上手く加減を得ていた。
広いベッドで身体が重なり、彼の熱い体温を知る。そして私の身体もまた、熱かった。
「…足、閉じないで」
「…やっ…！」
強すぎる快感から逃げようとすると、彼が身体を抱き込んで逃れられないようにするので、すべてが彼の思い通りになって、私がよがり、逃げようとしても無駄だった。
「…今日…Aやばくない…？」
「…い…っ、つき…く、…っ」
彼は時間をかけて入ってきた。
お互いの香りが触媒となり、ただもう彼に身を任せるだけでよかった。ベッドがたわんで軋む音がやけに大きく聞こえ、私はマンション中に聞こえてしまわないかと冷や冷やした。
「…きもちいい？」
「…っ、ん…っ」
必死に頷くと、彼はそこでようやく満足げに微笑んだ。慣れた手付きで私の髪を掬い、頭を撫で、頬を撫でた。それから唇にキスをして、下唇を軽く噛んでから、身体を強く抱き締めた。
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涙が出そうになる
彼の強すぎる力に潰されそうになりながら、必死になって彼にしがみついた。
こんな荒々しく求められたのは初めてだった。
でも彼に余裕がない理由なんて、
自分が1番わかってた。
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なんとなく、なのかは分からないが
なんとなく、
つづけて求められて2度繋がり、ようやく身体が離された時は疲れ切っていた。
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蘭の花(プロフ) - あーぴさん» ありがとうございます！わたしもそう思いながら書いているのですが…頑張ります涙(TT) (2020年7月4日 19時) (
レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - もあさん» このあとの二人がどうなっていくのか、ぜひお楽しみに。(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - Ailisさん» 別れるのか一緒にいるのか、どんな選択をするのか見守っていて下さい(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - はなさん» いったい二人はどうなってしまうのでしょうか。お楽しみに(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ゆずさん» 本当に究極の選択ですよね。好き同士だけどそれだけじゃだめという現実が辛いです(TT) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年11月16日 21時
