4-�� 戻りたくない ページ15
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12月24日
朝からFlowerのツアーリハだった。
Flower のスタッフさんに祝ってもらってから、Flowerメンバー7人で真波さんが予約したというお店に行き、美味しいイタリアンをごちそうになった。
ちょっと背伸びしたお店で、でも居心地はよくて、次も誰かの誕生日会はここでやろうって皆で話した。
それから、夜が深くなってきたのでお店を出て、伶菜さんの家に移動した。
「7人も入んないよ！」と伶菜さんは言っていたけれど、広々とした部屋は7人をすっぽりと包んでくれた。
お酒を飲めない私と希 以外は皆、お酒を少し飲み、Flowerのこれからについての話になっていった。
「ツアーファイナル泣くかも」
「ウソ〜？！」
「とか言ってる晴美が1番泣く説。」
「それ」
「アリーナしたいなぁ…単独で」
「それが目標だよね、1番の」
「もっと曲出したい。MV凝ったの作りたいし、アルバムも作りたい。」
「色んなテイストのやりたい〜！」
「ツアーもアリーナでやるってなったら色々演出凝れそうですよね」
11:39 P.M.
きっとこのまま伶菜さんちに泊まっちゃうんだろうな、明日は午前中リハだけだし、朝はまあ大丈夫かなぁ…と考えつつ、携帯を5分おきに確認する自分に気がついていた。
「…あ」
『今電話かけても大丈夫？』
いきなり立ち上がった私を、熱く語っていた他のメンバーが驚いたように見た。
「何 急に？立ち上がって…」
「ちょっと、電話していいですか？」
「うん」
「ちょっと失礼します」
リビングを出ると空気がひんやりと肌に突き刺さった。さむ、と身体を震わせながら『大丈夫だよ』するとすぐに電話がかかってきた。
「もしもし」
「あー…、A」
「どうしたの？急に…」
「急にって、今日誕生日だから」
「…うん。」
「誕生日、おめでとう」
1年前の、彼の声のように聞こえた。
去年の電話の記憶が急に脳裏をよぎり、胸を突き上げた。呼吸が浅くなる
「……うん。」
「…元気ない？」
彼の言葉に今度こそ胸が詰まった。肌が冷たい空気にさらされて、ひたすらに寒かった。
なんで、なんで今私は、ここにいるんだろうと思った。樹くんがいたら、こんなに寒くないのに、と
「…ううん。嬉しいよ」
「…ごめん。昨日…」
「違うの。そうじゃない…」
なんで
「……泣いてるの？」
「泣いてないよ…、」
「バカ…泣いてるでしょ」
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蘭の花(プロフ) - あーぴさん» ありがとうございます！わたしもそう思いながら書いているのですが…頑張ります涙(TT) (2020年7月4日 19時) (
レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - もあさん» このあとの二人がどうなっていくのか、ぜひお楽しみに。(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - Ailisさん» 別れるのか一緒にいるのか、どんな選択をするのか見守っていて下さい(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - はなさん» いったい二人はどうなってしまうのでしょうか。お楽しみに(^^) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ゆずさん» 本当に究極の選択ですよね。好き同士だけどそれだけじゃだめという現実が辛いです(TT) (2020年7月4日 19時) (レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年11月16日 21時
