もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

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その後稜雅のお父さんも帰ってきて皆で食事をした





その時もやはり話題は志希ちゃん






もう私の知らない稜雅と志希ちゃんの話なんて聞きたくもない






『ご馳走さまでした』





「あら、もう食べないの？」




『すみません、明日も朝早いのでそろそろ失礼します、今日はありがとうございました』





「え、うん、またいらっしゃい」





『はい』




「稜雅、途中まで送ってやりなさい」




「あ、」



『いや、気を遣わなくて大丈夫です、それではおやすみなさい』





……ｶﾞﾁｬﾝ







あーちょっとわかりやすかったかな、でももう限界だったもんな〜







空を見ると少し欠けている月が出ていた






『はぁ…』






ﾌﾞｰｯ





携帯のバイブが鳴り見ると稜雅からのメッセージ




[なんかごめん]





……何よ！なんかごめんって何だよ！とりあえずごめんって言えばいいって事じゃないし！






なーんて別に稜雅が悪くもないのに謝らせてる私は最悪だ





勝手に嫉妬してるだけなのに





でもなんか気が収まらなくてとりあえず"何が"
と送る




こんな面倒くさい女嫌だよね…




ーー






『んで、どう思う！？！？祐基くんは！』






「ん〜ちょっと俺もよくわからないよそれに関して」






『何でよ！君は稜雅の幼馴染でしょ！！』







とりあえず稜雅と志希ちゃんの関係は本当に何も無いのか知るために祐基に連絡をした







稜雅と志希ちゃんはどういう関係なのかただの幼馴染なだけか聞いたが、祐基は一切志希ちゃんの事は知らなかった







「それでさ、なんでそんなに稜雅の事気になるの？」








『うぇ！？え、っと、ほら稜雅って人見知りで三次元に興味ないじゃん？その癖して女の子と2人で居たから…ちょっとビックリして…』








「あ〜確かに驚くけど、でももう20歳過ぎの男だからね、好きな人とか彼女とかいてもおかしくないでしょ」






おいおい、正論だけど君たちは芸能界の人なんだからそういうのはダメでしょ！






てかそんなこと私が言えないけど！







『あー……そうですよね〜ははは〜』





でもまぁ、何だかんだ稜雅は私以外の人を好きになるわけ無いしね！





よくよく考えてみたら幼馴染がいたって居なくたって私が稜雅の彼女だしね！！





こんなんでへこたれてたまるか！！！







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