もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか２

3ｰｰ▽ ページ45

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そんなこんなで志希ちゃんと別れた







『…』






「ねぇ、本当に何も無いからね？」







『別に何も言ってないじゃん』







「いや、顔が言ってたから」






あぁ、今気付いたけど私さっきから眉間にシワが寄ってるわ







いや〜それにしてもダメージがでかいよ







もう勝ち目無いもん






『幼馴染、居たんだね』







「うん」






『小中一緒とか？』






「幼稚園から。高校は別々だったけどね」






『凄く可愛いね志希ちゃん』







「ん〜そうか？」







はぁ？何よ、それ、あの子が可愛くないっていうなら私はもっと可愛くないじゃん…









『胸、大きかったね』








「ブｯｯそれ今関係ある！？」








『稜雅、胸大きい子好きだもんね』








「ばっ！」








『ごめんね、私胸ちっちゃくて』







「さっきから何なの？おかしいよ、何かあった？」







『別に』








一切稜雅の顔を見ないで歩きそのまま家に着いた






ｶﾞﾁｬ




「ただいま〜」




『お邪魔します』





「あら二人一緒だったの？」





『はい、でも稜雅は私と会うまでは別の女の子が一緒でした』






「おい！」





「あらあら何？彼女でもできたの？」







「ちげーよ！瀬川とたまたま会ったんだよ」






　

『彼女候補でしょ』





ボソッと嫌味をこぼしたら睨まれた



睨みたいのはこっちだい！





「あぁ！志希ちゃんね！あの子すごく可愛くなったわよね、今あの子、何してるの？」








「今、どっかの会社に勤めてるらしい」








「あらそうなの〜！元気そうにしてた？」






「まぁ」







なんか、居心地が悪い









ーーー





「それで、ここを切って…」





『あぁ、こんなに細かく切るんですね』





「料理って簡単そうに見えて大変なのよ〜」






台所でおばさんと料理を作っている








リビングにはテレビを見ながら携帯をいじる稜雅がいる








「そーだ、稜雅ー」





「んー？」





「今度志希ちゃん家に呼んでらっしゃい」






「は？！」







「昔よく家に来てたじゃない？」






『へ〜そうなんですね〜』






「そうよー？一緒にご飯も食べたわよ、懐かしいわ〜」








稜雅とずっと一緒にいたんだ…







あ〜、心臓うるさい、ここは平常心でいかなきゃ駄目なのに…







『ハハッ』




笑うことしか出来ない




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