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ねぇ、洋服とか向こうの部屋に置いたままだし
これ完全にヤラれるヤツ!
一生懸命頭を回転させる
近くにある凶器となるもの
風呂桶しかないよッッ!
いや無いよりかはマシか!
心臓バクバクしながらタイミングを見つける
タッタッタッ
足音が近づいた!!
タッタッタッ………
今だ!
『ャっ……ヤーーーー!!!』
ドン!
「いてっっ!!」
こわいこわいこわい!
とにかくひたすら殴りまくれ!!!!
「イタイって!やめろって!俺だよ俺!」
『うるさ……!!!!…って……あれ?』
よく見たら稜雅だった
『え、稜雅!?なんで!?』
「いや…、鍵空いてたから………って……そのカッコ!!」
その瞬間稜雅に抱きついてそのままAと一緒にその場でしゃがみこむかたちになった
「おおおっと、どした!」
『あぁーーもうバカ!アホ!怖かったんだからぁあぁあ!』
何かの糸が切れたかのように泣き崩れた
『うぅ〜馬鹿ぁ〜』
「うん、馬鹿だねごめんね…」
一気に涙が流れ落ちた
『アホぉお〜ヒックッッ』
「うん、アホだった」
『うぅぅ〜』
「とりあえず洋服着ようね」
涙が止まらなかった
それは恐怖からの解放されたからなのか
久しぶりに稜雅の顔を見たからなのかよくわからないけど
稜雅はAが落ち着くまで優しく背中を擦り続けた
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作者名:オレンジ | 作成日時:2016年2月3日 10時