もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか (ページ27)

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「っっつｯｯ！」

目を見開いて瞬きをする

なんだ！

温かくて何ていうかこう…柔らかっ…………

その瞬間背中に熱を帯び

まさかと思い

無の境地に入ろうと目をグッと瞑って下唇を少し噛んで

何も考えないようにした

『うわぁいい匂いするね』

稜雅の首元をスンと嗅ぐ

そして息が少し首元にかかる

うぉおおっやめてくれ！！

「…ついに怖いを通り越して変態になった……」

『いやいや私の変態は稜雅と一緒にしないで』

変態のは認めるんかい

『ふふふ、落ち着く』

俺は落ち着かねーけどな

「それは良かった」

さっきよりかは雨も雷も弱くなったみたいだしAが落ち着いたのなら良かった

『ずっと気になっていたんだけど…』

「ん？」

『稜雅って腹筋あるの？』

「無いよ」

『え、触ってi…「ダメ」

『なんで！？』

そりゃぁ、今でさえヤバイっていうのに触られたらもうどうなるかわからないぞ！？

「えっ……と、」

理由を考えてるうちにもうAは服の上からお腹の横を触ってきた

『まぁまぁまぁー少しくらいいいじゃんねー』

あーーーもう終わったーーーッッッ！！！

少し温かい細い手が腹筋に到達した時にはもう遅かった

『うわ！意外と筋肉あるじゃん！』

なんでこうなるんだ…

「あー…ははは一応男子ですから？」

『うはっ！えっろ！』

さり気なく服をめくり出し直接お腹を触りだした

『わ……実際に触ると違うね！』

いやえろいのはお前だからな！！！

お前は筋肉の評論家か！

今すぐに口に出して言いたいけど少しでも気を抜くと理性が吹っ飛びそうになるので我慢した

そのうち無言になった

もうされるがままだった

が

もう我慢できずこれはAのせいだ俺のせいじゃないと何度も思い

意を決してAの方へ向いた

『…………ｸｰｰ…』

いや寝てるんかーいッッ

俺の気持ちを返せ！！！

と言いたいところだったが

Aが気持ち良さそうに寝ているのを見てそんな気持ちもすぐに無くなった

そして優しくおでこにキスをした

今度同じ事をしたら知らねえからな

「おやすみ……」

ｰｰ