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「そーだ、なんで電話なんかくれたの？」
『え？ん〜いやぁ、……ったかったから…』
「え？なに？聞こえない」
Aはドライヤーを切って目を伏せた
『会いたく…なっちゃったの…！』
そしてすぐにドライヤーをつけ乾かし始める
Aの顔を見るとかすかに赤い
なんだよ…
嬉しすぎる…
あー俺って単純だな…
思わずにやけそうになるのを下唇を軽く噛んで我慢する
「俺も会いたかったよ」
Aの後ろに立ち、ドライヤーを優しく奪い電源を切る
鏡越しにうつるAと目が合う
静かにドライヤーをおいて後ろから抱きしめる
シャンプーの匂い
火照っている小さな体
全てが俺を狂わせる
『ちょっ、りょっ…が？』
「…」
『ねぇ、ドライヤー……返して？』
「……」
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作者名：オレンジ | 作成日時：2016年2月3日 10時
