沖矢side ページ3
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「おや、ボウヤじゃないか」
チャイムがなり誰が訪問したかと思えばボウヤだった。
ボウヤというのは子供とは思えないほどの洞察力や推理力を持ち合わせた少年だ。
一人で訪問するのは珍しくないが今日はどこか疲れた顔をしている。
「随分と浮かない顔だね?」
「今日は小五郎のおじさんも蘭ねぇちゃんも留守にするらしくて博士の家に泊まるんだ…」
話ながら靴を脱ぎため息をつく彼に苦笑しながらリビングへと向かう。
「それで私の家にも寄った、と?」
「まぁねぇ…どうせ料理お裾分けに来るだろうし先に知らせとこうと思って」
「というのは口実で博士の話を聞かされるのがいやだから時間潰しに来たんだろう」
「えっ?!…あはは、わかっちゃった?」
談話を繰り返しボウヤは乾いた笑い声をあげながらソファーに座った。
そんな彼に飲み物を出そうとしたその瞬間だったーーーーーー
ガタッ
「「!?」」
誰もいないはずの二階から物音が聞こえ二人で息をのむ。
アイコンタクトをとりボウヤには動かぬよう手で静止すれば音を立てぬよう忍び足で二階に向かう。
様子をうかがっていると扉が開き少女の姿が見え先手を打とうと近付き気絶させた。
どこから忍び込んだのかわからないがかなりのやり手に違いない。
この"おれ"が全く侵入されたのにも気付かないなんて…
「ボウヤ、もう大丈夫だ」
「っ、…」
侵入者を抱き抱えながら下に降りれば隠れているであろうボウヤに告げた。
恐る恐る顔を出したボウヤはこちらを見て驚いたように目を瞬かせた。
「…その人って組織の人?」
「いや、見たことはない…ボウヤはジョディたちに連絡してくれ」
「わかった!」
直ぐ様スマホを片手に連絡する彼を尻目に結束バンドを手にする。
侵入者を動けないようにしなければ。
こうして捕まえた以上
逃がしはしない…
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革ベルト
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Alice(プロフ) - 三話の最後日本語がおかしい気がします (2016年12月24日 13時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
三葉 - こんにちは!わたしは、三葉と言います。私は、主に暗殺教室を作るのですが、コナンオタクです... (2016年10月1日 9時) (レス) id: efa8f0ae3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗 | 作成日時:2016年8月30日 14時