IV. ページ20
『…え、待って、つまり、』
フロイドさんの話を聞き終え、考えるために額を抑える。
…その話は、僕もよく記憶にあることで。
『…僕の写真を褒めてくれていたのって、』
フロイド「俺〜」
『僕！！入れ替わってるフロイドさんと話して！！ジェイドさんを！！好きになったんですか！？』
フロイド「そーゆーこと〜吃驚したよねぇ、次声掛けたらストーカーしてんだから」
『うっ…』
…あれまで見分けがついていなくて、あれから見分けがつくようになって。
…つまり、僕が好きになっていたのは、フロイドさんと言うことで。
フロイド「好きになった理由聞いたら見覚えあるしさぁ、まあクマノミちゃんが気付くまで言わないでおこうと思ってたんだけど〜」
『そう言うのは！！先に言うべきなのでは！？』
フロイド「あは、言ったらどうしてたぁ？」
『そ、それは…分かりません、けど』
…ただ困っていたと思う、自分の目を責めていたとも思う。
好きになる人が違う人だったとか、いや違ったとは思わないけど…結局は好きになったし。
フロイド「俺めちゃくちゃイライラしてたけど、今こうなったから許してあげる。俺優し〜」
『…いや…本当に、優しい…』
…カメラを見せることに抵抗がなかったのも、もしかしたらそうだったのかもしれない。
気付いていなかったと言うのに、本能で気付いていたのかもしれない。
『はー、もう…フロイドさん、好きです…』
フロイド「え〜何ぃ？デレ期？」
『思ったから言っただけです…』
フロイド「嬉し〜俺も好き♡」
…自分が言ったことを他の人だと思われて、好きな人が他の人を好きになってしまったフロイドさんはどんな気持ちだったのだろう。
そう思うと、何とも言えない感情になるけれど。
フロイド「でもぉ、それがあったから今があるし良いんじゃね？」
『同じこと思った…』
フロイド「マジぃ？俺ら両想い過ぎでしょ〜」
…あの時間違ったから、きっと今があって。
一つでも何かが違えば、きっとこうはなれなかったから。
『…フロイドさん、ありがとうございます。写真褒めてくれて…』
フロイド「急に何？良いけどぉ」
『ずっと言いたかったんです』
僕のコンプレックスを消し去るかのように、僕の好きなことを、褒めてくれて。
僕に新しい道を示してくれて。
『ありがとう』
フロイド「良いよぉ」
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Runa☻ - このお話最ｯｯｯｯ高に大好きで尊くて作者様天才ｯｯ！！！！ (4月30日 12時) (
レス) @page41 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ないたわぁみんなカッコ良すぎるしアズくん…ゆうくん良い男だしレオナさん最高すぎ… (2022年3月23日 5時) (レス) @page41 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
長月 - 本当に最高でした…。いろんな伏線が貼ってあってそれを回収していくのがめちゃくちゃおもしろくて、感動しました！！ (2020年11月13日 4時) (レス) id: 677a311103 (このIDを非表示/違反報告)
名無し6853号(プロフ) - あぁ........この作品は尊すぎます。この作品に出会わせてくれてありがとうございます！ (2020年11月2日 2時) (レス) id: ce469f6b4f (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 邪魔すんぜ、ジェイド最推しの者です。いや､､、この小説は､､、神っすね (2020年10月23日 16時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
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